配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等に関する法律〈DV防止法〉について正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第111回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
DV防止法における「配偶者」の定義は、法律上の婚姻関係にある者だけでなく、内縁関係など事実上婚姻関係と同様の事情にある者を含むとされており、より広い範囲の被害者を保護する目的があります。
選択肢ごとの解説
- 1. 配偶者暴力相談支援センターは、被害者からの相談に応じ、情報の提供や助言、緊急時の安全確保、一時保護などを行う機関ですが、保護命令を発する権限はありません。保護命令は、被害者からの申立てに基づき裁判所が発するものです。正しくは:保護命令は、裁判所が発するものです。選びやすい理由:支援センターが被害者保護の中心であるため、そのような命令も出せるように思えるかもしれませんが、法的な権限は限定的です。混同注意:支援センターの役割と裁判所の役割を混同しがちです。支援センターは相談・支援、裁判所は法的措置(保護命令)と区別して理解する必要があります。
- 2. 正解。DV防止法における「配偶者」には、法律上の婚姻関係にある者だけでなく、内縁関係など事実上婚姻関係と同様の事情にある者も含まれます。これにより、より多くの被害者が法の保護を受けられるようになっています。正しくは:この記述は正しいです。選びやすい理由:「配偶者」という言葉から、法的な婚姻関係のみを想像するかもしれませんが、DV防止法の目的からその解釈は広くなっています。混同注意:法律上の配偶者と事実上の配偶者の定義について混乱することがあります。DV防止法では、保護の必要性から事実婚も対象とします。
- 3. 配偶者からの暴力を発見した場合、通報先としては警察、配偶者暴力相談支援センター、児童相談所(子どもへの影響がある場合)などが適切です。保健所は住民の健康に関する支援を行いますが、DVの通報先として直接指定されているわけではありません。正しくは:配偶者からの暴力を発見した際は、警察、配偶者暴力相談支援センター、または児童相談所へ通報することが適切です。選びやすい理由:保健所も地域住民の福祉に関わるため、通報先の一つとして誤解される可能性があります。混同注意:各機関の役割と通報義務を混同しやすいです。DVの通報先は、被害者の安全確保を直接的に担う機関であると理解することが重要です。
- 4. DV防止法の主な目的は、配偶者からの暴力の防止と被害者の保護・自立支援です。加害者の矯正や更生は、DV問題の解決において重要な側面ですが、この法律の直接的な目的としては明記されていません。加害者に対するアプローチは、別途プログラムや司法手続きの中で行われることが一般的です。正しくは:DV防止法の主な目的は、配偶者からの暴力の防止と被害者の保護・自立支援です。選びやすい理由:DV問題の根本解決には加害者の更生が不可欠であるため、法律の目的にも含まれているように感じるかもしれません。混同注意:DV防止法の直接的な目的(被害者保護)と、DV問題全体の解決に向けた広範な取り組み(加害者更生)を混同しやすいです。
国試ポイント
DV防止法における「配偶者」の定義、配偶者暴力相談支援センターの役割、保護命令の主体、および通報先に関する知識が問われています。各機関の役割分担を正確に理解しておくことが重要です。
混同注意
配偶者暴力相談支援センターの役割(相談・支援)と、裁判所の役割(保護命令の発出)を混同しやすい。また、DV防止法の目的が「被害者保護」であることと、「加害者更生」も広義の目的として捉えがちである。
次に同じ論点が出たら
この問題の正答を通じて、DV防止法の基本的な枠組みと、関連機関の役割について理解を深めることができたかを確認します。特に、「配偶者」の定義の広さ、保護命令の発令主体、および適切な通報先を確実に覚えているかを確認しましょう。
関連知識
DV防止法では、身体的な暴力だけでなく、精神的な暴力も対象とします。通報義務は、児童福祉法や高齢者虐待防止法と関連して、DV防止法でも一定の職務上の通報義務が定められています。