排泄が自立していない男児の一般尿を採尿バッグを用いて採取する方法で正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第106回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
採尿バッグを陰茎の付け根に位置させることで、尿道の開口部を完全に覆い、尿がバッグ内に確実に流入し、漏れを防ぐことができるため、正確な採尿が可能となります。
選択肢ごとの解説
- 1. 採尿バッグ内に空気が入ること自体は、採尿の正確性や安全性に直接的な悪影響は少ないため、最も重要な注意点とは言えません。正しくは:空気の混入よりも、尿漏れや皮膚トラブルの防止、正確な尿採取が重要です。選びやすい理由:採尿バッグという特殊な器具を使用するため、一般的な医療器具と同様に空気混入を避けるべきだと誤解しやすいため。混同注意:輸液ルートや注射器など、空気混入が直接的な危険を伴う医療行為の注意点。
- 2. 正解。陰茎の付け根に採尿バッグの開口部の下側を位置させることで、尿道口が完全にバッグ内に覆われ、尿が確実にバッグ内に流れ込み、漏れを防ぐことができるため、採尿が成功しやすくなります。選びやすい理由:最も理にかなった採尿方法であるため。
- 3. 採尿バッグ装着中は、安静臥床を保つことが推奨されます。座った姿勢では、バッグが圧迫されたり、ずれたりして尿漏れの原因となったり、採尿が困難になる可能性があります。正しくは:採尿バッグを装着している間は、安静臥床を保たせるか、活動を最小限に抑える。選びやすい理由:一般的な排泄動作が座る姿勢であるため、採尿バッグも同様と考える可能性がある。混同注意:トイレでの排泄動作や、成人の中間尿採尿時の体位。
- 4. 尿が採れるまで、新しいバッグに交換する必要はありません。一般的に、採尿バッグは滅菌されており、装着後すぐに尿が排出されなくても一定時間は清潔が保たれます。頻繁な交換は、皮膚刺激や感染リスクを高めます。正しくは:尿が採れるまで、同じバッグで数時間様子を見ることが可能ですが、長時間にわたる場合は感染リスクを考慮して適切なタイミングで交換を検討する。選びやすい理由:清潔さを維持するためには交換が必要だと考えるか、早く尿を採取したいという気持ちから。混同注意:おむつ交換や、尿道カテーテル留置中のバッグ交換時期。
- 5. 採尿が終わってバッグを剥がした後、貼り付けていた部分をアルコール綿で拭き取ることは皮膚刺激の原因となり、皮膚トラブルを招く可能性があります。粘着剤は温水やベビーオイルで優しく除去するのが適切です。正しくは:採尿が終わってバッグを剥がした後、貼り付けていた部分は温水やベビーオイルなどで優しく粘着剤を除去し、清潔な状態を保つ。選びやすい理由:一般的な消毒行為としてアルコールを用いることが多いことから、ここでも消毒が必要だと誤解するため。混同注意:皮膚の消毒(注射部位など)と、皮膚保護・粘着剤除去の目的の区別。
国試ポイント
小児の採尿バッグによる採尿方法の適切な手順と、清潔操作の重要性を理解する。
混同注意
通常の採尿方法(導尿や中間尿の採取)と採尿バッグでの方法の違いや、成人との身体構造の違い。
次に同じ論点が出たら
小児の採尿バッグでの採尿手順について問われた場合は、解剖学的構造と清潔操作、皮膚保護の観点から適切なものを選ぶ。
関連知識
採尿バッグ使用時の皮膚トラブル予防(固定方法、交換時期)、感染予防(清潔操作、保管)、採尿後の尿量測定や性状観察の重要性。