二次性高血圧症の原因となるホルモンはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第109回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
二次性高血圧症とは、特定の病気や薬剤が原因で引き起こされる高血圧症です。ホルモンが原因となる場合、その多くは内分泌系の異常によるもので、アルドステロンの過剰分泌がその代表例です。アルドステロンは体内の塩分と水分量を調節し、血圧を上げる作用があります。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。アルドステロンは副腎皮質から分泌される鉱質コルチコイドで、腎臓でのナトリウムと水分の再吸収を促進し、カリウムの排泄を促します。これが過剰に分泌されると、体内のナトリウムと水分が増加し、循環血液量が増えることで血圧が上昇し、二次性高血圧症(原発性アルドステロン症など)の原因となります。
- 2. ソマトスタチンは成長ホルモンや甲状腺刺激ホルモンなどの分泌を抑制する作用を持つホルモンですが、直接的な高血圧の原因とはなりません。正しくは:ソマトスタチンは成長ホルモンやインスリンなどの分泌を抑制するホルモンである。選びやすい理由:ホルモンであるという点で迷うかもしれないが、高血圧との直接的な関連性はない。混同注意:他のホルモンとの作用を混同する可能性がある。
- 3. グルカゴンは膵臓から分泌され、血糖値を上昇させる働きを持つホルモンです。高血圧との直接的な関連性はありません。正しくは:グルカゴンは血糖値を上昇させるホルモンである。選びやすい理由:血糖値に関連するホルモンなので、代謝疾患と関連づけてしまうかもしれない。混同注意:インスリンなどの血糖関連ホルモンと混同しやすい。
- 4. メラトニンは松果体から分泌され、睡眠リズムの調節に関わるホルモンです。高血圧の原因となるホルモンではありません。正しくは:メラトニンは睡眠リズムの調節に関わるホルモンである。選びやすい理由:睡眠と関連が深いホルモンであるため、全身の生理機能への影響を拡大解釈する可能性がある。混同注意:自律神経系や循環器系への間接的な影響と高血圧の原因とを混同する。
国試ポイント
二次性高血圧症の原因となる疾患やホルモンの理解が重要です。特に、内分泌性高血圧の原因となるホルモンと、その作用機序を正確に把握しておく必要があります。原発性アルドステロン症、クッシング症候群、褐色細胞腫などが問われることがあります。
混同注意
各選択肢のホルモンが持つ主な作用を理解していないと、正解を導き出すのが難しくなります。特に、内分泌系のホルモンは種類が多く、それぞれの機能が高血圧とどう関連するかを明確に区別することが求められます。
次に同じ論点が出たら
二次性高血圧症の診断における検査項目や、各原因疾患に対する治療法、看護のポイントについて学習を進める。
関連知識
原発性アルドステロン症、クッシング症候群、褐色細胞腫、腎血管性高血圧症、睡眠時無呼吸症候群など、二次性高血圧症の具体的な原因疾患とそれぞれの病態生理。