成人の急性扁桃炎の原因となる菌はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第109回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
成人の急性扁桃炎の主要な原因菌はA群β溶血性レンサ球菌ですが、黄色ブドウ球菌も重要な原因菌の一つであり、特に化膿性の扁桃炎を引き起こすことがあります。他の選択肢の菌は急性扁桃炎の直接的な原因菌ではありません。
選択肢ごとの解説
- 1. 百日咳菌は急性扁桃炎の原因ではなく、百日咳という呼吸器感染症の原因菌です。扁桃炎とは症状が異なります。正しくは:百日咳菌は百日咳の原因菌である。選びやすい理由:呼吸器系の感染症を引き起こすため、関連性があるように見えるかもしれない。混同注意:百日咳と扁桃炎はどちらも呼吸器系の疾患だが、原因菌と症状は異なる。
- 2. 正解。黄色ブドウ球菌は、レンサ球菌に次いで急性扁桃炎の重要な原因菌の一つです。特に化膿性の扁桃炎によく関連します。選びやすい理由:ブドウ球菌は様々な部位に常在し、多くの感染症の原因となるため、選択肢として見慣れている。混同注意:急性扁桃炎の主要な原因菌はA群β溶血性レンサ球菌ですが、黄色ブドウ球菌も原因となり得ます。
- 3. インフルエンザ菌はインフルエンザの原因菌ではなく、中耳炎、副鼻腔炎、肺炎などの呼吸器感染症の原因となりますが、急性扁桃炎の主要な原因菌ではありません。正しくは:インフルエンザ菌はインフルエンザの原因菌ではない。選びやすい理由:「インフルエンザ」という名前から、呼吸器感染症全般に関連すると思われがち。混同注意:インフルエンザ菌はインフルエンザウイルスとは異なり、細菌である。また、インフルエンザ菌が原因で起こる疾患と急性扁桃炎は異なる。
- 4. ヘリコバクター・ピロリは胃の粘膜に生息し、慢性胃炎や胃潰瘍、胃がんの原因となる細菌であり、急性扁桃炎とは関連がありません。正しくは:ヘリコバクター・ピロリは胃の疾患の原因菌である。選びやすい理由:細菌名として有名であるため、知識があるように見せかける。混同注意:胃の疾患と喉の疾患は発生部位が全く異なる。
国試ポイント
急性扁桃炎の主な原因菌について理解しているか。特に、主要な菌以外にも原因となりうる菌があることを知っているか。
混同注意
急性扁桃炎の主な原因菌であるA群β溶血性レンサ球菌と、その他の原因菌(黄色ブドウ球菌など)を区別すること。また、呼吸器系の他の疾患の原因菌との混同に注意が必要。
次に同じ論点が出たら
患者の症状(発熱、咽頭痛、扁桃の腫脹・発赤、膿栓の有無)から急性扁桃炎を疑い、適切な検査(迅速診断キット、咽頭培養)の必要性を判断できるか。
関連知識
急性扁桃炎の症状、治療法、合併症(扁桃周囲膿瘍、急性糸球体腎炎、リウマチ熱など)。それぞれの菌が引き起こす具体的な疾患。