B細胞が抗原認識によって分化した抗体産生細胞はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第111回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
B細胞は、特定の抗原と結合し、Tヘルパー細胞の助けなども借りて活性化されると、増殖・分化します。この分化の最終段階で、大量の抗体(免疫グロブリン)を産生し体外に分泌する能力を持つのが形質細胞です。形質細胞によって産生された抗体が、抗原と結合してその排除を助けます。
選択肢ごとの解説
- 1. マクロファージは主に異物の貪食や抗原提示を行う細胞であり、抗体を直接産生する役割はありません。正しくは:B細胞の分化ではなく、単球から分化します。抗原提示細胞の一つです。選びやすい理由:免疫系の細胞ではあるため、関連性があるように見えるかもしれません。混同注意:B細胞の抗体産生機能と、マクロファージの免疫機能(特に抗原提示)を混同する可能性があります。
- 2. 正解。B細胞は抗原認識とT細胞からの助けを得て活性化され、形質細胞へと分化します。形質細胞は、大量の抗体を産生・分泌することで体液性免疫応答の中心的な役割を担います。
- 3. 肥満細胞はアレルギー反応に関与する細胞で、ヒスタミンなどを放出して炎症反応を媒介しますが、抗体を産生することはありません。IgE抗体と結合して作用します。正しくは:B細胞とは異なる系統の細胞であり、抗体産生機能はありません。選びやすい理由:免疫反応の一部に関与するため、混同しやすいかもしれません。混同注意:IgE抗体が結合する細胞であるため、抗体との関連があるように誤解するかもしれません。ただし、抗体『産生』はしません。
- 4. T細胞は細胞性免疫応答の主役であり、抗原を認識して標的細胞を破壊したり、他の免疫細胞を活性化したりしますが、抗体を直接産生することはありません。正しくは:T細胞はB細胞と同じくリンパ球ですが、抗体産生ではなく細胞性免疫を主に担います。選びやすい理由:B細胞と同じくリンパ球の一種であり、免疫応答に不可欠な細胞であるため、選びやすいかもしれません。混同注意:B細胞とT細胞が協調して免疫応答を確立することから、それぞれの役割を混同する可能性があります。
国試ポイント
B細胞の成熟と分化の過程、特に抗体産生を担う最終分化細胞の名前とその役割を理解しているか問う問題です。体液性免疫の中心となる細胞を知っているかがポイントになります。
混同注意
B細胞、T細胞、マクロファージ、形質細胞、肥満細胞といった主要な免疫細胞それぞれの役割と分化経路、特に抗体産生の主体がどれであるかを混同しやすいです。
次に同じ論点が出たら
B細胞から分化する別の細胞(例:メモリーB細胞)の役割、または形質細胞が産生する抗体の具体的な機能や種類(例:IgGの胎盤通過)について問われる可能性があります。
関連知識
B細胞の分化経路(未熟B細胞→成熟B細胞→活性化B細胞→形質細胞/メモリーB細胞)、T細胞の種類と機能(ヘルパーT細胞、キラーT細胞、制御性T細胞)、抗原提示細胞(マクロファージ、樹状細胞、B細胞)、抗体の種類と機能(IgG, IgM, IgA, IgD, IgE)、体液性免疫と細胞性免疫の違い。