皮膚筋炎の皮膚症状はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第111回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
皮膚筋炎の代表的な皮膚症状には、ゴットロン徴候(手指関節背面の紅斑)、ヘリオトロープ疹(眼瞼の浮腫を伴う紫紅色の発疹)、逆Vサイン、ショールサインなどがあります。選択肢の中で皮膚筋炎に特徴的なのはヘリオトロープ疹です。
選択肢ごとの解説
- 1. 環状紅斑は主に全身性エリテマトーデス(SLE)やシェーグレン症候群、薬剤誘発性ループスなどで見られる皮膚症状であり、皮膚筋炎の典型的症状ではありません。正しくは:環状紅斑は全身性エリテマトーデスやシェーグレン症候群で見られます。選びやすい理由:自己免疫疾患の皮膚症状として紅斑は多く、名称の類似性から混同しやすいかもしれません。混同注意:全身性エリテマトーデスの皮膚症状
- 2. 蝶形紅斑(バタフライラッシュ)は、全身性エリテマトーデス(SLE)に特異性の高い顔面の紅斑であり、皮膚筋炎では通常見られません。正しくは:蝶形紅斑は全身性エリテマトーデスの特徴的な症状です。選びやすい理由:顔面に現れる紅斑という点で、ヘリオトロープ疹と部位が近いことから混同する可能性があります。混同注意:全身性エリテマトーデスの顔面症状
- 3. ディスコイド疹は慢性円板状エリテマトーデスや全身性エリテマトーデスの皮膚症状であり、皮膚筋炎の主要な皮膚症状ではありません。正しくは:ディスコイド疹は慢性円板状エリテマトーデスや全身性エリテマトーデスに見られる皮膚症状です。選びやすい理由:紅斑性の皮疹であること、自己免疫疾患と関連が深いため、誤って選択する可能性があります。混同注意:全身性エリテマトーデスの皮膚症状
- 4. 正解。ヘリオトロープ疹は、両眼の周囲に特徴的に見られる紫がかった紅斑で、皮膚筋炎に非常に特徴的な皮膚症状の一つです。この名称はヘリオトロープという花の色に似ていることに由来します。選びやすい理由:他の選択肢も紅斑性の皮疹であるため、自己免疫疾患の知識が曖昧だと迷う可能性があります。混同注意:他の自己免疫疾患の顔面紅斑(例:SLEの蝶形紅斑)
国試ポイント
自己免疫疾患における特徴的な皮膚症状の鑑別知識が問われています。特に皮膚筋炎に特異的な症状としてヘリオトロープ疹は重要です。
混同注意
全身性エリテマトーデス(SLE)の蝶形紅斑やディスコイド疹、多形紅斑、結節性紅斑など、他の自己免疫疾患や皮膚疾患による様々な紅斑性皮疹。
次に同じ論点が出たら
次に同じ論点が出た場合、皮膚筋炎の他の特徴的皮膚症状(ゴットロン徴候、ショールサイン、逆Vサインなど)や、他の膠原病(例:全身性エリテマトーデス)に特異的な皮膚症状を問われる可能性が高いでしょう。
関連知識
皮膚筋炎のその他の皮膚症状(ゴットロン徴候、逆Vサイン、ショールサイン)、筋症状(近位筋優位の筋力低下)、診断基準(クインベック基準など)、治療法(ステロイド、免疫抑制薬)についても理解しておく必要があります。また、全身性エリテマトーデス(SLE)や強皮症など、他の膠原病の主要な皮膚症状との鑑別も重要です。