Ménière〈メニエール〉病で正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第115回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
メニエール病は内耳の内リンパ水腫を病態とし、内耳障害による難聴、めまい、耳鳴りの3主徴が同時に発作的に出現します。耳鳴りは内耳障害によって生じる聴覚系の異常活動の症状であり、メニエール病の診断基準の主要な要素です。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。メニエール病の3主徴の一つであり、内リンパ水腫による内耳機能障害が耳鳴りの原因となります。発作時にめまい、難聴とともに耳鳴りが同時に出現することが特徴です。選びやすい理由:メニエール病の典型的な症状の一つであり、正しい記述であるため。混同注意:耳鳴りの原因となる他の疾患(騒音性難聴、老人性難聴など)。メニエール病の耳鳴りは発作時に出現し、難聴・めまいを伴うのが特徴です。
- 2. メニエール病は30〜50代の比較的若年層に多く見られる疾患であり、70歳を超える高齢者に多いわけではありません。高齢者のめまいの原因としては、脳血管障害や良性発作性頭位めまい症が多いです。正しくは:メニエール病は30〜50代に多く見られる。選びやすい理由:高齢者もめまいを訴えることが多いため、一般的なめまい症と混同しやすい。混同注意:老人性難聴や脳血管障害によるめまいなど、高齢者によく見られる疾患。
- 3. メニエール病は激しい回転性めまいが特徴であり、「ふらつき感」というよりは「めまい」の記述がより適切です。ふらつき感は、めまい発作後の残存症状として生じることはありますが、主な症状は回転性めまいです。正しくは:激しい回転性めまいが現れる。選びやすい理由:めまい症状を「ふらつき感」と表現することもあるため、症状の一部を捉えているように見える。混同注意:平衡機能障害全般による症状や、めまい以外の原因によるふらつき(例えばパーキンソン病など)。
- 4. メニエール病は内リンパ水腫により内耳全体、特に蝸牛(聴覚器)と前庭(平衡感覚器)の両方が障害されるため、蝸牛の働きは正常に保たれません。感音性難聴もメニエール病の主症状の一つです。正しくは:蝸牛の働きは障害される。選びやすい理由:前庭機能障害が主と考え、聴覚機能は正常であると誤解しやすい。内耳の中でもどちらか一方の機能が障害される疾患もあるため、混同しやすい。混同注意:前庭神経炎(めまいはあるが聴力障害は通常ない)や、良性発作性頭位めまい症(めまいのみで聴力障害・耳鳴りなし)など、内耳の一部の機能のみが障害される疾患。
国試ポイント
メニエール病の3主徴(めまい、難聴、耳鳴り)と病態(内リンパ水腫)、好発年齢、予後を理解すること。
混同注意
めまいをきたす他の疾患(良性発作性頭位めまい症、前庭神経炎、脳血管障害など)との鑑別。特に良性発作性頭位めまい症は頭位変換で誘発され、聴力障害や耳鳴りは伴いません。
次に同じ論点が出たら
メニエール病の典型的な症状の組み合わせ(めまい、難聴、耳鳴り)と、その発作性・反復性の特徴を判断基準とします。
関連知識
メニエール病の治療には、めまい発作時の薬物療法(制吐剤、抗めまい薬)と、発作間欠期の薬物療法(利尿薬、ステロイド)、生活指導(ストレス軽減、睡眠確保、カフェイン・アルコール制限)があります。重症例では外科的治療も考慮されます。メニエール病は反復性の病態で、寛解と増悪を繰り返します。