ABO式血液型におけるオモテ検査とウラ検査の結果を表に示す。
| オモテ検査 | ウラ検査 | 血液型 | ||
|---|---|---|---|---|
| (患者血球使用) | (患者血清使用) | |||
| 抗A血清 | 抗B血清 | A型血球 | B型血球 | |
| + | - | - | + | ① |
| - | + | + | - | ② |
| - | - | + | + | ③ |
| + | + | - | - | ④ |
表の+は凝集あり、-は凝集なしを示す。血液型判定の結果がAB型となるのはどれか。

選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第115回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢・図は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整え、図は冊子から切り出しています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
AB型は赤血球表面にA抗原とB抗原の両方を持つため、オモテ検査では抗A血清、抗B血清のいずれとも凝集する。また、血漿中に抗A抗体、抗B抗体のいずれも持たないため、ウラ検査ではA型血球、B型血球のいずれとも凝集しない。選択肢4はこれらの条件に合致する。
選択肢ごとの解説
- 1. オモテ検査で抗A血清に凝集し、抗B血清に凝集しないことからA型抗原を持つがB型抗原を持たない。ウラ検査でA型血球に凝集せず、B型血球に凝集することから抗A抗体を持たないが抗B抗体を持つ。これはA型の特徴である。正しくは:この結果はA型を示す。選びやすい理由:AB型の検査結果と全く異なるため、混同することは少ない。混同注意:A型
- 2. オモテ検査で抗A血清に凝集せず、抗B血清に凝集することからA型抗原を持たずB型抗原を持つ。ウラ検査でA型血球に凝集し、B型血球に凝集しないことから抗A抗体を持つが抗B抗体を持たない。これはB型の特徴である。正しくは:この結果はB型を示す。選びやすい理由:AB型の検査結果と全く異なるため、混同することは少ない。混同注意:B型
- 3. オモテ検査で抗A血清、抗B血清のいずれにも凝集しないことからA抗原、B抗原のいずれも持たない。ウラ検査でA型血球、B型血球のいずれにも凝集することから抗A抗体、抗B抗体の両方を持つ。これはO型の特徴である。正しくは:この結果はO型を示す。選びやすい理由:AB型とは真逆の結果であり、混同することは少ない。AB型は抗原を両方持ち、抗体を両方持たない。O型は抗原を両方持たず、抗体を両方持つ。混同注意:O型
- 4. 正解。オモテ検査で抗A血清、抗B血清のいずれにも凝集することからA抗原とB抗原の両方を持つ。ウラ検査でA型血球、B型血球のいずれにも凝集しないことから抗A抗体、抗B抗体のいずれも持たない。これはAB型の特徴であるため正しい。選びやすい理由:ABO式血液型の基本知識が正しく理解できていれば、正しく選択できる。
国試ポイント
ABO式血液型におけるオモテ検査(血球型判定)とウラ検査(血清型判定)の原理と結果の読み取り方を正確に理解しているか。
混同注意
O型とAB型の判定を混同しやすい。O型は抗原がなく抗体があるためオモテ検査がすべて陰性、ウラ検査がすべて陽性となる。AB型はその逆となる。
次に同じ論点が出たら
ABO式血液型判定問題が出題された場合は、まずオモテ検査とウラ検査のそれぞれで何が検出されているか(抗原か抗体か)を確認し、その組み合わせが血液型定義と一致するかで判断する。
関連知識
ABO式血液型にはA型、B型、O型、AB型の4種類がある。A型はA抗原と抗B抗体、B型はB抗原と抗A抗体、O型は抗原なしと抗A・抗B抗体、AB型はA・B抗原と抗体なしを持つ。