母乳中に含まれている免疫グロブリンで最も多いのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第108回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
ヒトの母乳中に最も豊富に含まれる免疫グロブリンはIgA、特に分泌型IgA(sIgA)です。これは粘膜免疫の主役であり、母乳を介して新生児の消化管や気道粘膜を病原体から保護する重要な役割を果たします。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。IgAは母乳中に最も豊富に含まれる免疫グロブリンであり、特に分泌型IgA(sIgA)として新生児の消化管や気道粘膜を病原体から保護する役割を担います。選びやすい理由:この選択肢は正しい情報であるため、医学的知識があれば迷わず選択されます。混同注意:IgGの胎盤通過性による受動免疫と混同する可能性がありますが、母乳中の主要な免疫グロブリンはIgAです。
- 2. IgEはアレルギー反応や寄生虫感染に関与する免疫グロブリンであり、母乳中にはごく微量しか含まれません。正しくは:母乳中に最も豊富なのはIgAです。選びやすい理由:免疫グロブリンの一種であるため、他の選択肢と同様に候補に挙がりやすいかもしれませんが、主要な役割は異なります。混同注意:他の免疫グロブリン(IgA, IgG, IgM)の主要な役割と混同しやすいです。
- 3. IgGは胎盤を通過して新生児に受動免疫を与える主要な免疫グロブリンですが、母乳中にはIgAよりもはるかに少ない量しか含まれません。正しくは:母乳中に最も豊富なのはIgAです。選びやすい理由:新生児免疫において重要な役割を果たすため、母乳にも豊富に含まれると誤解しやすいです。特に、経胎盤免疫をIgGが担うため、母乳を介した免疫もIgGであると混同しやすいです。混同注意:胎盤を通過する主要な免疫グロブリンであるという点で、母乳を介した免疫と混同しやすいです。
- 4. IgMは初期免疫応答で産生される免疫グロブリンであり、母乳中にはIgAと比較して非常に少量しか含まれません。正しくは:母乳中に最も豊富なのはIgAです。選びやすい理由:免疫グロブリンの一種として知識があるため、選択肢として考慮されることがあります。混同注意:初期免疫応答やB細胞表面での発現というIgMの役割と、母乳中の免疫グロブリンとしての役割を混同しやすいです。
国試ポイント
母乳中に最も豊富な免疫グロブリンの種類を覚えるとともに、その役割(粘膜免疫、新生児防御)を理解することが重要です。
混同注意
胎盤通過性を持つIgGと混同しやすいですが、IgGは母乳中には少量しか含まれず、主な防御機構は胎盤を介した移行によるものです。
次に同じ論点が出たら
「母乳中の免疫グロブリン」というキーワードがあれば、IgAが最も豊富であることを想起し、その粘膜防御機能と関連付けて判断します。
関連知識
IgAは涙、唾液、鼻汁、消化液など他の外分泌液にも多く含まれ、粘膜表面での防御を担います。新生児は未熟な免疫系を持つため、母乳からのIgAが感染防御に不可欠です。IgGは胎盤を通過し新生児に受動免疫を付与します。IgMは初期免疫応答で産生され、IgEはアレルギー反応に関与します。