胸膜腔に存在するのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第110回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
胸膜腔は、肺を包む臓側胸膜と胸壁の内側を覆う壁側胸膜との間の空間で、通常は少量の漿液で満たされています。この漿液は胸水とも呼ばれ、肺の呼吸運動時の摩擦を軽減する役割を果たします。
選択肢ごとの解説
- 1. 滑液は関節腔に存在する体液であり、骨同士の摩擦を軽減する役割があります。胸膜腔には存在しません。正しくは:滑液は関節腔に存在します。選びやすい理由:体液の一種であるため、他の体液と混同しやすいかもしれません。混同注意:胸膜腔と関節腔の解剖学的知識が混同される可能性があります。
- 2. 通常、胸膜腔にはごく微量の液体のみが存在し、空気は存在しません。空気が入ると気胸となります。正しくは:通常、胸膜腔には空気は存在しません。選びやすい理由:呼吸器系と関連するため、空気があると考えてしまうかもしれません。混同注意:正常な状態と異常な状態(気胸)が混同される可能性があります。
- 3. 通常、胸膜腔には血液は存在しません。血液が貯留すると血胸となります。正しくは:通常、胸膜腔には血液は存在しません。選びやすい理由:外傷などで血液が溜まる状況を想起し、正常な状態と誤認するかもしれません。混同注意:正常な状態と異常な状態(血胸)が混同される可能性があります。
- 4. 正解。胸膜腔には、臓側胸膜と壁側胸膜の間で摩擦を減らすために少量の漿液(胸水)が存在します。正しくは:この選択肢は正しいです。選びやすい理由:漿液という言葉に馴染みが薄い場合、他の選択肢に目がいきがちですが、胸膜腔の機能と関連付けて理解することが重要です。混同注意:他の体液と区別がつかない場合、選択を誤る可能性があります。
- 5. 粘液は主に消化管や気道などの粘膜から分泌されるもので、胸膜腔には存在しません。正しくは:粘液は粘膜から分泌されます。選びやすい理由:体液の一種であるため、他の体液と混同しやすいかもしれません。混同注意:各体液の分泌部位や役割に関する知識が不確かな場合、混同される可能性があります。
国試ポイント
胸膜腔の正常な解剖学的構造と生理的機能に関する知識が問われています。特に、胸膜腔に存在する体液の種類と、それが果たす役割を理解していることが重要です。
混同注意
胸膜腔に異常な状態で存在する空気(気胸)や血液(血胸)と、正常な状態で存在する漿液を混同しないように注意が必要です。また、滑液や粘液など、他の身体腔や器官に存在する体液との区別も重要です。
次に同じ論点が出たら
胸水貯留時の身体所見や看護ケアについて考察する。胸腔ドレナージの適応や看護について説明できる。
関連知識
胸膜炎、気胸、血胸、胸水貯留などの病態生理学。漿膜の構造と機能(腹膜、心膜との比較)。