看護における情報について正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第106回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
客観的情報とは、第三者によって観察、測定、確認が可能な情報です。看護師が実際に目で見たり、測ったりして得られる食事摂取量は、この定義に合致します。一方で、患者の心理状態や不安は主観的情報であり、既往歴は客観的な事実に基づく情報です。
選択肢ごとの解説
- 1. 評価尺度で測定された心理状態は、主観的な感覚を数値化したものであり、客観的に評価可能な情報として扱われます。正しくは:尺度で測定された患者の心理状態は客観的情報である。選びやすい理由:心理状態という言葉から主観的だと判断しやすい。しかし、尺度によって数値化されている点が重要。混同注意:患者の「感じ方」そのものと、その「感じ方」を「測定したもの」との違い。
- 2. 患者の不安は、その人が内面で感じているものであり、他者から直接的に観察したり測定したりすることはできません。これは主観的な情報です。正しくは:入院費用に関する患者の不安は主観的情報である。選びやすい理由:看護師が記録することで客観的情報になると誤解する可能性があるが、記録された内容は患者の訴えであり、情報源は主観。混同注意:記録としての客観性と、情報源としての主観性の混同。
- 3. 正解。食事摂取量は、第三者である看護師が直接見て量として把握できる情報であり、誰が見ても同じように確認できるため、客観的情報に分類されます。
- 4. 既往歴は、過去に診断された疾患や治療歴などの事実であり、カルテや医師の診断、患者自身の申告などによって確認される客観的な事実に基づいた情報です。正しくは:既往歴は客観的情報である。選びやすい理由:患者からの聞き取りが多いことから主観的情報と捉えられがちだが、内容は診断名や治療の事実といった客観的な履歴である。混同注意:情報収集の方法(聞き取り)と、その情報の内容(客観的事実)との混同。
国試ポイント
看護における情報の種類(主観的情報と客観的情報)の基本的な理解が問われています。それぞれの具体例と定義を正確に区別できるかがポイントです。
混同注意
情報収集の方法(患者の訴え、聞き取り)と、その情報が本質的に主観的か客観的かという情報の性質。また、主観的な情報を客観的な指標(尺度)で測定した場合の扱い。
次に同じ論点が出たら
次に類似の問題が出た場合、情報が「第三者によって直接観察・測定・確認できるか」という基準で判断します。また、「患者自身の内面的な感覚・感情」は主観、「診断名や測定値、記録された事実」は客観と判断します。
関連知識
SOAP記録におけるS(主観的情報)とO(客観的情報)の区別、バイタルサインや検査データ、身体所見の分類。