患者と看護師の関係において、ラポールを意味するのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第106回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
ラポールとは、看護師と患者の間で築かれる相互の信頼関係であり、共感や理解に基づいた良好な関係性の確立を意味します。これは効果的な看護ケアを提供し、患者が安心して自己開示できる基盤となります。
選択肢ごとの解説
- 1. これはパーソナルスペース(個人の空間)の概念であり、信頼関係を指すラポールとは異なります。正しくは:ラポールは信頼に基づく良好な関係を指します。他者に侵されたくない領域はパーソナルスペースです。選びやすい理由:看護師が患者との距離感を測る上で重要であるため、関連するように見えるかもしれませんが、直接ラポールを意味するわけではありません。混同注意:ラポールとパーソナルスペース。パーソナルスペースは物理的・心理的な距離感を指し、ラポールは関係性の質を指します。
- 2. 正解。ラポールとは、互いの信頼に基づき、共感的に理解し合える良好な人間関係を指します。看護において、患者との円滑なコミュニケーションやケアの質を高めるために不可欠です。
- 3. これはタッチングやボディワークといった行為であり、看護ケアの一部として重要ですが、それ自体がラポールを意味するわけではありません。ラポールは身体的接触だけでなく、精神的なつながりを含みます。正しくは:ラポールは信頼関係であり、身体的接触はその関係を築くための一つの手段となりえますが、ラポールそのものではありません。選びやすい理由:タッチングは患者に安心感を与え、ラポール形成に役立つことがあるため、関連が深く思えるかもしれませんが、概念としては異なります。混同注意:ラポール(信頼関係)とタッチング(身体的接触)。タッチングはラポール形成の手段の一つであり、目的ではありません。
- 4. これは自己開示の概念です。自己開示はラポール形成を促進する要素の一つですが、自己開示そのものがラポールを意味するわけではありません。ラポールは双方の関係性の状態を指します。正しくは:ラポールは信頼関係であり、自己開示はラポールを深めるための相互作用の一つです。選びやすい理由:看護師が自己開示することで患者との距離が縮まり、ラポール形成に役立つため、混同しやすいです。混同注意:ラポール(信頼関係)と自己開示。自己開示はコミュニケーション技法の一つで、ラポールを築くための手段です。
国試ポイント
看護における基本的な人間関係の概念、特にラポールについて正確な理解が問われています。ラポールが何を指し、なぜ重要なのかを明確に区別できるかがポイントです。
混同注意
ラポールは、パーソナルスペース、タッチング、自己開示といったコミュニケーションの技法や要素と混同されやすいです。これらの要素はラポール形成に寄与することはありますが、ラポールそのものではありません。ラポールは『関係性の質』を示す概念です。
次に同じ論点が出たら
次回同じ論点が出た場合、ラポールが『関係性の質や状態』を示す概念であることをまず確認し、具体的なコミュニケーション技法や要素と区別できるかを問う選択肢に注目します。
関連知識
看護におけるコミュニケーション技術、傾聴、共感、自己一致、非言語的コミュニケーション。これらすべてがラポール形成に影響を与えます。患者中心のケアの基盤となる概念です。