生後10か月の健康な乳児にみられる神経反射はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第110回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
ランドー反射は姿勢反射の一つであり、生後4~6か月頃に現れ、1歳半頃までに消失します。うつ伏せに抱き上げた際に、頭を上げ、脊柱と下肢を伸展させる反応で、姿勢の発達を示す重要な指標です。生後10か月の乳児であれば、この反射が観察されるのが正常な発達段階です。
選択肢ごとの解説
- 1. 吸啜反射は乳児期早期に見られる原始反射ですが、生後10か月頃には随意的な吸い込み動作に移行し、反射としては通常消失しています。正しくは:吸啜反射は生後約6か月頃までに消失します。選びやすい理由:授乳行動と結びつきやすいため、反射として残っていると考えがちです。混同注意:随意的な吸い込みと反射的な吸啜の区別が曖昧になりやすいです。
- 2. モロー反射は原始反射の一つで、生後3~4か月頃には消失するのが一般的です。正しくは:モロー反射は生後3~4か月頃に消失します。選びやすい理由:代表的な原始反射として記憶されているため、乳児期全体で見られると思われがちです。混同注意:原始反射が消失する時期の知識が曖昧だと誤って選択する可能性があります。
- 3. 正解。ランドー反射は生後4~6か月頃に出現し、1歳半頃まで見られる姿勢反射です。うつ伏せで体を支えた際に頭を持ち上げ、体幹を伸展させる反射で、生後10か月の乳児には通常観察されます。
- 4. 探索反射(ルーティング反射)は、口の周りに刺激が与えられた際に顔を刺激の方向へ向ける原始反射で、生後3~4か月頃には消失します。正しくは:探索(ルーティング)反射は生後3~4か月頃に消失します。選びやすい理由:授乳行動に関連するため、吸啜反射と同様に長期間見られると誤解されやすいです。混同注意:他の原始反射との消失時期の区別がつきにくい場合があります。
国試ポイント
乳児の神経反射に関する知識、特に原始反射と姿勢反射の出現時期および消失時期を正確に理解しているかが問われています。正常な発達段階における反射の有無は、神経学的評価の重要な項目です。
混同注意
原始反射は出生時から見られますが、成長とともに消失します。一方、姿勢反射は原始反射の消失と入れ替わるように出現し、持続するものが多いです。この違いを理解していないと混同しやすいです。
次に同じ論点が出たら
もし生後10か月で原始反射が残存している場合や、姿勢反射が出現していない場合は、神経発達の遅れや異常を疑う必要があります。
関連知識
原始反射には吸啜反射、モロー反射、探索反射、非対称性緊張性頸反射などがあります。姿勢反射にはランドー反射の他に、立ち直り反射やパラシュート反射などがあります。それぞれの反射の意義と出現・消失時期を関連付けて学習することが重要です。