検査の画像(別冊No. 1)を別に示す。狭心症の手術に最も重要な検査はどれか。

選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第112回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢・図は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整え、図は冊子から切り出しています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
狭心症は心臓の冠動脈が狭窄または閉塞することで心筋への血流が不足する疾患であり、手術計画には冠動脈の狭窄部位や重症度を正確に把握することが不可欠です。冠動脈造影は、造影剤を冠動脈に注入しX線透視下で撮影することで、これらの情報を直接的に視覚化できる唯一の検査です。
選択肢ごとの解説
- 1. Aは頭部MRIであり、脳の形態や病変を評価するのに用いられます。狭心症の診断や手術計画には直接関連しません。正しくは:この検査は脳梗塞や脳腫瘍などの脳疾患の評価に用いられます。選びやすい理由:一般的な画像検査の一つであり、画像をよく見ずに選択してしまう可能性があります。混同注意:頭部の病変を評価する検査全般。
- 2. Bは胸部X線写真であり、心臓の大きさや肺の状態を評価できますが、冠動脈の狭窄部位や重症度を直接描出することはできません。狭心症の診断や手術計画には補助的な情報しか提供しません。正しくは:この検査は心拡大、肺水腫、胸水などの心不全の兆候や肺疾患の評価に用いられます。選びやすい理由:胸部X線写真は心臓に関連する検査の一つであるため、混同しやすいです。また、心臓の拡大などを確認することで、間接的に病態を推測できるため選びやすいかもしれません。混同注意:心不全や肺疾患の評価。
- 3. 正解。Cは冠動脈造影であり、冠動脈に造影剤を注入してX線撮影することで、冠動脈の狭窄部位、狭窄度、側副血行路の発達などを詳細に評価できます。これにより、狭心症の手術計画(PCIやCABGの適応、術式選択)に最も重要な情報を提供します。選びやすい理由:正答であるため、適切な医学的知識があれば迷いません。混同注意:冠動脈CT(非侵襲的だが冠動脈造影には劣る)、心筋シンチグラフィー(虚血部位の評価)など。
- 4. Dの画像は提供されていないため、この選択肢は評価できません。正しくは:問題にはDの画像がないため、選択肢として成立しません。選びやすい理由:画像が示されていないため、選択しようがありません。
- 5. Eの画像は提供されていないため、この選択肢は評価できません。正しくは:問題にはEの画像がないため、選択肢として成立しません。選びやすい理由:画像が示されていないため、選択しようがありません。
国試ポイント
狭心症や心筋梗塞などの冠動脈疾患の確定診断と治療方針決定において、冠動脈造影が最も重要な検査であることを理解しているか。
混同注意
心電図や心臓超音波検査は心臓の機能や形態を評価できますが、冠動脈の直接的な狭窄部位や重症度を詳細に評価することはできません。心臓MRIは冠動脈の描出も可能ですが、現状では冠動脈造影ほど詳細な情報が得られず、急性期の診断や治療方針決定にはあまり用いられません。
次に同じ論点が出たら
狭心症や心筋梗塞の手術計画やインターベンション治療の適応判断に関する問題では、必ず冠動脈の狭窄部位や程度を直接評価できる画像検査(特に冠動脈造影)を選択する。
関連知識
虚血性心疾患の検査には、負荷心電図、心臓超音波検査、心筋シンチグラフィー、冠動脈CT、冠動脈造影などがあります。冠動脈造影は侵襲的ですが、診断的かつ治療的なアプローチ(PCIなど)も同時に行える点で非常に重要です。