放射性同位元素を用いるのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第111回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は5番
解説
骨シンチグラフィは、微量の放射性同位元素を体内に導入し、その分布や集積を画像化する核医学検査です。この方法により、骨の代謝異常や病変を検出します。
選択肢ごとの解説
- 1. 脳血管造影は、X線造影剤を用いて血管の形態を可視化する検査であり、放射性同位体は使用しません。正しくは:脳血管造影はX線造影剤を使用します。選びやすい理由:「放射線」という言葉から漠然と関連性を感じるかもしれないが、造影剤の種類が異なります。混同注意:放射線検査全般と放射性同位体を用いる検査を混同する可能性があります。
- 2. 膀胱鏡検査は、内視鏡を膀胱内に挿入し、直接内部を観察する検査であり、放射性同位体は使用しません。正しくは:膀胱鏡検査は内視鏡を使用します。選びやすい理由:医療処置であるため、高度な医療機器を使用するという点で誤解を招くかもしれません。混同注意:内視鏡検査と放射線検査を区別できていない可能性があります。
- 3. 頭部CT検査は、X線を用いて体の断面画像を撮影する検査であり、放射性同位体は使用しません。X線被ばくはありますが、造影剤はヨード系造影剤が一般的です。正しくは:頭部CT検査はX線を使用します。選びやすい理由:「CT」という略語から特殊な放射線関連検査と誤解するかもしれません。混同注意:CTも放射線を利用しますが、放射性同位体(核医学)とは異なる原理です。
- 4. 腹部超音波検査は、超音波を用いて臓器を画像化する検査であり、放射線を一切使用しません。放射性同位体も使用しません。正しくは:腹部超音波検査は超音波を使用します。選びやすい理由:画像診断の一種であるため、他の画像診断と混同しやすいかもしれません。混同注意:放射線を使用する画像診断と超音波を使用する画像診断を区別できていない可能性があります。
- 5. 正解。骨シンチグラフィは、放射性同位元素(多くはテクネチウム-99m標識薬剤)を体内に投与し、骨に集積した放射性同位元素から放出されるガンマ線をシンチレーションカメラで画像化する核医学検査です。したがって、放射性同位体を使用します。正しくは:骨シンチグラフィは放射性同位元素を用いた核医学検査です。選びやすい理由:他の選択肢が一般的な画像診断名であるため、語感から判別が難しいかもしれません。混同注意:「シンチグラフィ」という専門用語を知らないと判別が困難です。
国試ポイント
放射性同位元素を用いる核医学検査の種類と原理を理解しているかが問われています。特に、シンチグラフィの名称とそれが核医学検査であることを関連付けられることが重要です。一般的な画像診断(X線、超音波、CT)との違いを明確に区別できるようにしておく必要があります。
混同注意
CT検査も放射線を利用する検査ですが、X線を使用するもので放射性同位元素は用いません。放射線を利用する検査と、放射性同位元素を用いる検査との違いを正確に把握しておく必要があります。
次に同じ論点が出たら
個々の検査の原理を理解し、それぞれがどの物理的手段(X線、超音波、放射性同位元素、内視鏡など)を使用しているかを正確に判断する能力が求められます。
関連知識
核医学検査には、骨シンチグラフィの他に、心筋シンチグラフィ、甲状腺シンチグラフィ、脳血流シンチグラフィ、PET検査(Positron Emission Tomography)などがあります。それぞれの検査で用いられる放射性同位元素やその目的についても理解を深めることが重要です。