乳房超音波検査について正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第115回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
乳房超音波検査は、X線を使用しないため、放射線被曝の心配がなく、妊娠中でも安全に受けることができる検査方法です。妊娠中はホルモンの影響で乳腺が発達し、触診やマンモグラフィでの診断が難しくなることが多いため、超音波検査が特に有用とされています。
選択肢ごとの解説
- 1. 乳房超音波検査は、検査範囲を広げ、乳腺組織が均一になるように、仰臥位で行うのが一般的です。腕を挙上して体位を調整することもあります。正しくは:仰臥位で行う。選びやすい理由:腹臥位では乳房が垂れ下がり、観察しにくいのではないかと考えがちですが、実際には仰臥位で乳腺組織を広げます。混同注意:マンモグラフィと異なり、超音波検査では体位による乳腺の広がり方が重要になります。
- 2. 正解。乳房超音波検査はX線を使用しないため、放射線被曝の心配がなく、妊娠中や授乳中の女性でも安全に受けることができます。妊娠中は乳腺が発達し硬くなるため、触診やマンモグラフィでの診断が難しいことがあり、超音波検査は特に有用です。正しくは:この記述は正しいです。選びやすい理由:妊娠中はあらゆる検査を避けるべきだと考えるかもしれませんが、乳房超音波検査は非侵襲的で被曝がなく安全です。混同注意:マンモグラフィは放射線を使用するため妊娠中は禁忌ですが、超音波検査は異なります。
- 3. 乳房を板状の器具で挟むのはマンモグラフィ(X線検査)の特徴であり、超音波検査では行いません。超音波検査は、プローブを乳房表面に直接当てて検査します。正しくは:乳房を挟むことはしない。選びやすい理由:乳房の検査といえばマンモグラフィのイメージが強く、混同しやすいです。混同注意:マンモグラフィと超音波検査は、どちらも乳がん検診に用いられますが、検査方法が大きく異なります。
- 4. 石灰化病変の検出には、X線を使用するマンモグラフィが優れています。超音波検査では、微細な石灰化を特定することは困難な場合が多く、主に腫瘤性病変の描出に用いられます。正しくは:石灰化病変の発見にはマンモグラフィが優れている。選びやすい理由:超音波でも異常な組織は見つけられると考えるかもしれませんが、石灰化はX線に特異的な所見です。混同注意:超音波は液体貯留のある病変や充実性病変の区別に優れますが、微細な石灰化の検出には向きません。
国試ポイント
乳房超音波検査とマンモグラフィの違いを理解しているか、特に被曝の有無と対象者の違いが問われています。それぞれの検査の特性と利点・欠点を正確に把握することが重要です。
混同注意
マンモグラフィと乳房超音波検査は、どちらも乳房の異常を発見するための検査ですが、原理、検査方法、得意とする病変の種類、および適用できる対象者が異なります。特に放射線被曝の有無は大きな違いです。
次に同じ論点が出たら
この問題で正答できた場合、乳房画像診断法の基礎を理解していると言えます。次は、それぞれの検査でどのような所見が得られ、どのような疾患の診断に役立つか、より具体的な知識を深めましょう。例えば、マンモグラフィで検出されやすい乳がんの種類や、超音波で評価しやすい乳腺症などです。
関連知識
乳がん検診ガイドライン、妊娠中の検査の安全性、各種画像診断法の原理(X線、超音波)、乳腺疾患の病態生理。