患者と看護師の間の専門的な援助関係で適切なのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第109回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
看護における専門的援助関係は、患者の健康問題やニーズに対応するために、明確な目的をもって構築されるものです。そのため、患者の抱える問題や要求に焦点を当て、それらを解決するための援助が中心となります。患者中心のケアの原則に基づき、看護師の専門性と倫理観をもって、患者の自律性を尊重しながら進められます。
選択肢ごとの解説
- 1. 専門的な援助関係は、偶発的に始まるものではなく、目的をもって意図的に構築されるものです。特定のニーズや課題に対応するために、計画的に関わりが始まります。正しくは:専門的な援助関係は、明確な目的と意図をもって構築される。選びやすい理由:人と人との関係なので、自然な成り行きで始まると思われがち。混同注意:友人関係や個人的なつきあいと、専門職としての援助関係。
- 2. 患者中心のケアが基本であり、援助方法は患者の意向や意思決定を尊重し、共同で決定されるべきです。看護師の一方的な判断ではありません。正しくは:援助の手法や方向性は、患者の意向や意思決定を尊重し、共同で決定される。選びやすい理由:専門職である看護師が主導権を持つべきだと考えるため。混同注意:専門的知識を持つことと、ケアの全てを決定する権限があること。
- 3. 正解。看護における専門的な援助関係は、常に患者中心であり、患者の身体的、精神的、社会的なニーズや問題を明確にし、それらに対応することを主眼とします。選びやすい理由:これは看護の基本原則の一つです。混同注意:看護の目的と手段。
- 4. 日常的な会話は関係構築の一助となることもありますが、援助関係の中心は治療的コミュニケーションや課題解決に向けた具体的な対話であり、単なる日常会話ではありません。正しくは:専門的な援助関係は、治療的コミュニケーションや課題解決に向けた対話を中心に展開される。選びやすい理由:信頼関係構築のために日常会話も重要だと知っているため。混同注意:関係構築の手段と、援助関係の主要な内容。
国試ポイント
看護師と患者の専門的な援助関係の本質について問われる問題です。単なる個人的な関係ではなく、専門職としての役割と倫理に基づいた関係であることを理解しているかが試されます。
混同注意
個人的な友人関係や家族関係と、専門的な援助関係の区別。また、看護師が専門家であることと、ケアの全てを一方的に決定することの混同。
次に同じ論点が出たら
次に同様の論点が出た場合、援助関係の「目的」「主体」「特性」のいずれかに着目して判断する。
関連知識
患者中心のケア、倫理原則(自律性の尊重、善行、無害)、治療的コミュニケーション、看護過程。