個人防護具の脱衣手順で最初に外すのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第112回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
個人防護具(PPE)の脱衣手順は、汚染の拡大を最小限に抑えることを目的としています。最も汚染されている可能性が高い手袋を最初に外し、次にガウン、そしてフェイスシールドやゴーグル、最後にマスクという順序が一般的です。各防護具を外すたびに手指衛生を実施することが推奨されます。手袋を最初に外すことで、その後の他の防護具の脱衣時や、手指が顔や他の非汚染部位に触れることによる二次汚染のリスクを最小限に抑えられます。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。手袋は病原体が付着した物品や患者に直接触れるため、最も汚染されている可能性が高いです。最初に外して適切に廃棄することで、他の防護具や自身の身体、環境への汚染拡大を防ぎます。
- 2. ガウンは手袋の次に外すのが一般的です。手袋を外す前にガウンに触れると、手袋の汚染がガウンに移り、さらに他の部位を汚染するリスクがあります。正しくは:ガウンは手袋の次に外します。外側が汚染されているため、内側に触れるようにして脱ぎ、汚染面が内側になるように丸めて廃棄します。選びやすい理由:身体の広い範囲を覆っているため、重要な汚染源と考えやすいですが、直接接触の多い手袋の方がより高度に汚染されています。混同注意:手袋とガウンの脱衣順序を混同しやすいです。最も汚染されているものから順に外す原則を理解することが重要です。
- 3. サージカルマスクは、汚染された手指で顔面や呼吸器に触れてしまうリスクを避けるため、最後に近い段階で外すべきです。正しくは:マスクは、他のすべての防護具(手袋、ガウン、フェイスシールド/ゴーグルなど)を外して手指衛生を行った後に、紐やゴムの部分を持って外します。選びやすい理由:呼吸器保護の重要性から、早期に外したいと感じるかもしれませんが、汚染された手で外すことによる二次汚染のリスクが伴います。混同注意:マスクやフェイスシールドのような顔面保護具の脱衣順序を他の身体保護具と混同しやすいです。顔に直接触れるものは、汚染された手で触れないように後回しにします。
- 4. フェイスシールドもサージカルマスクと同様に、汚染された手指で顔面や頭部に触れるリスクを避けるため、最後に近い段階で外すべきです。正しくは:フェイスシールドは、マスクと同様に、他の身体保護具を外して手指衛生を行った後に、頭部のバンドやフレームの部分を持って前方に外し、廃棄します。選びやすい理由:視界を遮るため、早く外したいと思うかもしれませんが、外側は飛沫などで汚染されているため、汚染された手で触れてしまうと、顔や頭部への汚染リスクがあります。混同注意:マスクと同様に、顔面保護具の脱衣順序や、ガウンや手袋との順序を混同しやすいです。
国試ポイント
感染予防対策における個人防護具(PPE)の正しい着脱手順は、看護師国家試験において頻繁に出題される重要項目です。特に「脱衣手順」は、汚染拡大防止の観点から順序が厳密に定められており、それぞれの防護具の役割と、最も汚染されやすい部位を理解しているかが問われます。
混同注意
PPEの「着衣手順」と「脱衣手順」を混同しやすいです。着衣は清潔な状態から汚染されにくい順に着けますが、脱衣は最も汚染されたものから外して汚染を広げないようにします。また、感染の種類(例:接触感染、飛沫感染、空気感染)に応じたPPEの選択も確認が必要です。
次に同じ論点が出たら
次にこの論点が出た場合、PPEの「着衣手順」の具体的な順序を問う問題や、特定の感染症(例:MRSA、インフルエンザ、結核)におけるPPEの選択とその着脱手順の応用が問われる可能性があります。また、個々の防護具(N95マスク、アイガード、エプロンなど)の正しい装着方法や機能についても詳細な知識が求められることがあります。
関連知識
標準予防策(スタンダードプリコーション)の概念、飛沫感染・接触感染・空気感染予防策におけるPPEの使用、手指衛生のタイミングと方法(アルコール製剤と石鹸・水での手洗いの使い分け)、N95マスクとサージカルマスクの使い分けと性能の違い。