嗅覚の一次中枢はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第108回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
嗅球は、嗅上皮の嗅細胞から伸びる嗅神経線維が直接シナプスを形成し、嗅覚情報を最初に統合・処理する部位であるため、嗅覚の一次中枢と見なされる。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。嗅球は嗅細胞から直接情報を最初に受け取る部位であり、嗅覚の一次中枢と位置づけられる。正しくは:この記述は正しい。選びやすい理由:嗅上皮との区別が曖昧だと迷う可能性がある。混同注意:嗅上皮は受容器であり、中枢ではない。
- 2. 嗅上皮は嗅細胞が存在し、匂い物質を受容する部位であるが、情報処理を行う中枢ではない。嗅覚の受容器にあたる。正しくは:嗅上皮は嗅覚の受容器である。選びやすい理由:匂いを感じる最初の場所であるため、中枢と誤解されやすい。混同注意:嗅球は情報を処理する最初の神経核である。
- 3. 後頭葉は大脳皮質の一部で主に視覚情報を処理する。嗅覚とは直接関係しない。正しくは:後頭葉は主に視覚を司る。選びやすい理由:大脳皮質の一部であるため、高次機能と結びつけて誤解する可能性がある。混同注意:嗅覚に関する高次中枢は側頭葉の内側部(梨状葉皮質など)にある。
- 4. 上鼻甲介は鼻腔内の構造物で、嗅上皮の一部を覆っているが、嗅覚情報そのものを処理する中枢ではない。正しくは:上鼻甲介は鼻腔内の構造物である。選びやすい理由:嗅上皮が存在する部位の一部であるため、関連が深いと誤解されやすい。混同注意:上鼻甲介自体が嗅覚の機能を担うのではなく、その表面に嗅上皮があるだけである。
国試ポイント
嗅覚経路の最初の情報処理部位である嗅球の役割を理解しているかが問われる。受容器と中枢の違いを明確に把握することが重要。
混同注意
嗅上皮は受容器であり、中枢ではない。嗅球は嗅覚情報が最初に集約され、処理される神経核である。
次に同じ論点が出たら
嗅覚経路全体の理解を深めるために、嗅球から大脳皮質への投射経路や、嗅覚情報が感情や記憶に与える影響について学習することが望ましい。
関連知識
嗅覚情報は他の感覚(視覚、聴覚、体性感覚)と異なり、視床を経由せずに直接大脳皮質の一部(嗅皮質、特に梨状葉皮質)に投射する。嗅球からの情報は、この嗅皮質や扁桃体、海馬などにも送られ、感情や記憶と関連付けられる。