Aちゃん(11歳、女児)。眼瞼浮腫がみられたため、眼科を受診し治療を受けたが改善しなかった。その後、Aちゃんと母親が下腿の浮腫に気付き眼科の医師に相談したところ、特発性ネフローゼ症候群を疑われたため、小児科のある病院を紹介され受診した。 看護師が収集すべきAちゃんの情報で優先度が高いのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第106回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
2歳の乳幼児にとって、食欲は成長発達や全身状態を把握する上で非常に重要な指標です。食欲不振は脱水、低血糖、感染症、その他の病態の兆候である可能性が高く、迅速なアセスメントと対応が求められるため、優先的に情報収集すべきです。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。Aさんは2歳の男児であり、乳幼児期の食欲不振は成長発達に直接影響を及ぼすため、早期に把握し対応することが極めて重要です。脱水や栄養不良の兆候にもなり得ます。正しくは:食事への意欲選びやすい理由:他の項目も重要な情報ではあるが、乳幼児期の急性期の健康状態を把握する上で食欲は特に生命維持に直結する。混同注意:子どもの情報収集では、成長発達に関わる多くの項目があるため、どれが最も優先されるか迷うことがある。
- 2. 家族歴は遺伝性疾患や生活習慣病のリスクを把握するために長期的に重要な情報ですが、緊急性が高い現在のAさんの健康状態を評価する上での優先度は低いと考えられます。正しくは:現在の健康状態に直接関連する情報選びやすい理由:遺伝性疾患など将来的な健康リスクを知る上で重要だと感じるかもしれない。混同注意:慢性疾患や遺伝性疾患のスクリーニングにおいては非常に重要な情報であるため、一般的な情報収集として選んでしまう可能性。
- 3. 手術歴は過去の治療状況を把握するために必要ですが、現在のAさんの状態に直接影響しているとは限らず、食欲と比較して優先度は低いと言えます。緊急性の高い現在の健康状態の把握には繋がりません。正しくは:現在の健康状態に直接関連する情報選びやすい理由:既往歴として重要な情報であるため、つい選んでしまうかもしれない。混同注意:手術歴が現在の症状に関連している可能性もゼロではないため、迷うことがある。しかし、一般的には食欲の方が現在の生命維持に直結しやすい。
- 4. 海外渡航歴は感染症のリスクを評価する上で重要ですが、全ての患者に高優先度で確認する情報ではありません。特にAさんの状況において、食欲不振という普遍的な症状に直結する可能性は低いと考えられます。正しくは:現在の健康状態に直接関連する情報選びやすい理由:特定の感染症流行地域への渡航があった場合を考えると重要だと思えるかもしれない。混同注意:COVID-19パンデミックのような状況では渡航歴が非常に重要視されたため、その知識と混同する可能性。
- 5. Aさんは2歳の男児であるため、「初潮の発来の有無」は生理的にあり得ない情報であり、質問自体が不適切です。選択肢として論外です。正しくは:Aさんの年齢と性別に合わせた情報選びやすい理由:選択肢として提示されたため、何かしらの意味があるのではと深読みしてしまうかもしれない。混同注意:小児の成長発達段階や性別の基本情報を考慮せず、機械的に情報項目を選んでしまうと誤る。
国試ポイント
乳幼児の健康状態アセスメントにおける優先順位。特に生命維持に直結するバイタルサインや全身状態を把握するための情報が重要であることを理解しているか。
混同注意
家族歴や手術歴も健康状態を把握するために重要ではありますが、乳幼児の急性期の状況では、より直接的に現在の生命維持や成長発達に影響する食欲の方が優先度が高いです。
次に同じ論点が出たら
食欲不振が見られた場合、摂取量、水分量、排泄状況、活気、皮膚の状態(脱水の有無)などをさらに詳しくアセスメントし、必要に応じて医療介入を検討します。
関連知識
乳幼児のバイタルサイン、成長曲線、食事摂取基準、脱水症状の観察ポイント。