急性膵炎で正しいのはどれか。2つ選べ。
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出典:厚生労働省ホームページ(第115回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2・5番
解説
急性膵炎の最初の症状は上腹部(みぞおち)に突然現れる激しい痛みであり、これは膵臓の炎症が腹膜を刺激することによるものです。また、重症度評価においては、膵臓の壊死や周囲への炎症の広がり、膿瘍形成などを詳細に把握するために造影CT検査が必須であり、予後の予測や治療方針決定に極めて重要です。
選択肢ごとの解説
- 1. 急性膵炎の基本的な治療法は保存的治療(絶食、輸液、鎮痛など)であり、手術は膵壊死への感染や膵膿瘍などの合併症に対して行われることがあります。正しくは:基本的な治療法は保存的治療です。選びやすい理由:重症膵炎では手術が必要になるケースもあるため。混同注意:重症膵炎の外科的合併症に対する治療と、一般的な急性膵炎の治療。
- 2. 正解。急性膵炎の初期症状は、しばしば突然発症するみぞおち(上腹部)の激しい痛みで、背部放散痛を伴うことも多いです。選びやすい理由:典型的な症状であるため。混同注意:胃潰瘍などの他の上腹部痛を来す疾患。
- 3. 急性膵炎の痛みは非常に激しく、患者の苦痛を軽減するためにも痛み止め(鎮痛薬)の投与は重要です。ただし、麻薬性鎮痛薬の使用には注意が必要です。正しくは:痛み止め薬の投与は行われます。選びやすい理由:以前はモルヒネがOddi括約筋を収縮させる可能性があるため避けるべきとされたが、現在では使用が考慮される。混同注意:特定の鎮痛薬がOddi括約筋に与える影響についての古い知識。
- 4. 急性膵炎では、膵臓からのアミラーゼやリパーゼが血中に逸脱するため、血中アミラーゼ値は通常、基準値の3倍以上に上昇します。正しくは:血中のアミラーゼ値が上昇します。選びやすい理由:重症化すると膵臓の機能が低下し、一時的にアミラーゼ産生が減少するケースがあるため、下がる可能性を考えるかもしれない。混同注意:急性期の診断指標としての血中アミラーゼ値の変動と、慢性期や重症期の病態生理。
- 5. 正解。造影CT検査は、膵臓の実質壊死の有無や程度、膵周囲の液体貯留、膿瘍形成などを詳細に評価でき、重症度診断や予後予測、治療方針決定に不可欠です。選びやすい理由:画像診断が重症度評価に非常に重要であるため。混同注意:軽症例ではCTをすぐに必要としない場合もあるが、重症度評価には必須であるという点。
国試ポイント
急性膵炎の初期症状、基本的な治療方針、検査による重症度評価の重要性。
混同注意
急性膵炎の治療は通常保存的治療が基本であり、緊急手術となるのは特定の合併症(感染性壊死、出血など)の場合に限られる点。
次に同じ論点が出たら
急性膵炎の問題では、初期症状、治療の第一選択、検査所見(特にアミラーゼ値の変動と画像診断の役割)、重症度評価の指標に注目して判断する。
関連知識
急性膵炎の原因としては胆石とアルコールが二大原因。Ransonの予後予測因子やAPACHE IIスコアなど、重症度評価には様々な基準があること。