チューブ型の胃瘻の管理について、介護する家族に看護師が指導する内容で正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第111回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
栄養剤注入後にチューブ内に残った栄養剤を押し流し、チューブの閉塞を予防するために白湯を注入することは、胃瘻管理の基本的な手技であり、家族への指導内容として適切です。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。栄養剤注入後の白湯注入は、チューブ内の栄養剤残留を防ぎ、チューブの閉塞予防、衛生保持、および患者への水分補給を目的として非常に重要です。
- 2. 胃瘻チューブの交換は、感染リスクや合併症のリスクが高いため、専門的な知識と技術を持つ医療従事者が行うべき処置です。家族が行うことは原則として禁止されています。正しくは:胃瘻チューブの交換は、必ず医療機関で行い、ご家族が行うことは避けてください。選びやすい理由:在宅医療において家族が関わる範囲が広いため、簡単な手技と誤解されがちですが、専門的な処置です。混同注意:胃瘻周囲の皮膚ケアなど、家族が行える日常的なケアと混同しやすいです。
- 3. 胃瘻チューブを常に同じ位置に固定し続けると、チューブが接触している皮膚に持続的な圧迫がかかり、褥瘡や皮膚トラブルの原因となります。固定位置は定期的にずらして、皮膚への負担を分散させる必要があります。正しくは:胃瘻チューブの固定位置は、皮膚トラブルを防ぐため、定期的に少しずつずらして変更してください。選びやすい理由:チューブが抜けないようにしっかりと固定する必要があるという認識から、動かさない方が良いと誤解されやすいです。混同注意:カテーテルが抜けないように固定するという一般的な知識と、胃瘻チューブの長期固定による皮膚トラブル予防の視点が混同しやすいです。
- 4. 下痢は、栄養剤の注入速度が速すぎたり、浸透圧が高すぎたりすることによって引き起こされることがあります。下痢が生じた場合は、むしろ注入速度を遅くするか、栄養剤の濃度を調整して腸への負担を減らす必要があります。正しくは:下痢をしている場合は、栄養剤の注入速度を遅くするか、医療従事者に相談して栄養剤の種類や濃度を見直してください。選びやすい理由:栄養状態の維持のために速く注入する必要がある、といった誤った認識から選んでしまう可能性があります。混同注意:経口摂取の場合の消化吸収速度と、経腸栄養剤の吸収速度の特性が混同しやすいです。また、脱水対策としての水分補給と、栄養剤の注入速度調整が混同されることもあります。
国試ポイント
胃瘻管理における基本的な知識と、在宅で介護を行う家族への指導内容の適切性が問われています。特に、チューブの清潔保持と合併症予防に関する看護の視点が重要です。
混同注意
家族が在宅で実施できるケアと、医療従事者のみが行える専門的な医療行為の区別。
次に同じ論点が出たら
胃瘻管理に関連する他の問題では、栄養剤の選択基準、合併症時の具体的な対応、または胃瘻周囲の皮膚ケアの具体的な方法などが問われる可能性があります。また、PEGボタン型などの他の種類の胃瘻管理についても確認が必要です。
関連知識
胃瘻チューブの選択(バルーン型、バンパー型など)、胃瘻周囲の皮膚ケア、栄養剤の種類と選択、注入方法(持続注入、間欠注入)、胃瘻合併症(感染、閉塞、胃内容物逆流、褥瘡など)とその対処法、胃瘻造設後の生活指導。