病棟で患者の口腔ケア改善に取り組むために担当チームを作った。これは看護管理のプロセスのどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第111回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
看護管理プロセスにおける「組織化」は、設定された目標を達成するために、適切な人員を配置し、職務を割り当て、責任と権限を明確にし、部門間の連携を構築するなど、活動の実施体制を整備する段階を指します。この問題で「担当チームを作った」という記述は、まさに口腔ケア改善という目標のために人的資源を配置し、活動体制を構築したことを示しており、組織化のプロセスに合致します。
選択肢ごとの解説
- 1. 「計画」は目標設定や具体的な手順を定める段階を指します。チームを編成すること自体は、計画された活動を実行するための準備段階です。正しくは:口腔ケア改善の目標を設定し、どのような方法で取り組むかを決定する。選びやすい理由:まず計画があるからチームを作る、という流れで混同しやすい。混同注意:目標設定(計画)と、その目標達成のための手段(組織化)との混同。
- 2. 「指揮」はチームメンバーを指導し、モチベートして活動を円滑に進める段階です。チーム編成は指揮の前段階にあたります。正しくは:チームメンバーに口腔ケアの実施方法を指示したり、意見交換を促したりする。選びやすい理由:チームを作ったら誰かが指揮する、という連想で選んでしまいがち。混同注意:チームの組成(組織化)と、その後のチーム運営(指揮)との混同。
- 3. 「統制」は活動の進捗を評価し、目標との差異を修正する段階です。チーム編成は統制が機能する前の準備段階です。正しくは:口腔ケアの実施状況を定期的に評価し、目標達成度を確認する。選びやすい理由:チーム活動を管理するという意味合いから「統制」をイメージしやすい。混同注意:チームの創設(組織化)と、活動成果の評価・改善(統制)との混同。
- 4. 正解。「組織化」とは、目標達成のために必要な人員や資源を配分し、構造を確立する段階です。口腔ケア改善という目標のために担当チームを「作る」行為は、まさに組織化に該当します。
国試ポイント
看護管理のプロセス(計画・組織化・指揮・統制)の各段階の具体的な内容と、与えられた事例がどの段階に該当するかを正確に判断できるかどうかが問われています。特に、活動開始前の「準備」にあたる組織化と計画、活動中の「実行」にあたる指揮、活動後の「評価・修正」にあたる統制の区別が重要です。
混同注意
管理プロセスの各段階は密接に関連しているため、特に「計画」と「組織化」を混同しやすいです。計画は目標や方針を決めることであり、組織化はその計画を実行するための体制づくりです。
次に同じ論点が出たら
同様の論点が問われた場合、設問中の行為が「目標設定・方針決定」なのか、「体制構築・人員配置」なのか、「指示・指導・モチベーション向上」なのか、「評価・見直し・修正」なのかを識別することが判断の鍵となります。
関連知識
看護管理のプロセスは一般的に、P-O-D-Cサイクル(計画: Planning、組織化: Organizing、指揮: Directing、統制: Controlling)として知られています。それぞれの段階の具体的な行動や目的を理解することが重要です。また、組織構造の種類(例:機能別組織、プロジェクト組織など)についても関連知識として問われることがあります。