クリニカルパスについて正しいのはどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第112回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2・5番
解説
クリニカルパスは、標準化された治療・ケア計画であり、医療者と患者間での情報共有を促進し、医療の質を均一に保ちます。在宅医療を含む様々な場面で適用可能であり、多職種連携を円滑にしますが、コミュニケーション自体を不要にするものではありません。また、バリアンスは早期に発見し対応することが重要です。
選択肢ごとの解説
- 1. クリニカルパスは、患者がどこで療養していても適用可能であり、在宅医療においても標準化されたケアプランとして活用されます。正しくは:在宅医療の場面でも利用できます。選びやすい理由:病院での利用が主流というイメージから、在宅での適用が難しいと感じるかもしれない。混同注意:急性期病院など、定型的な入院期間での利用が主だという誤解。
- 2. 正解。クリニカルパスは、治療の目標や計画、今後の流れなどを患者と医療者双方が理解し、共有するためのツールです。これにより、患者の治療への主体的な参加を促します。
- 3. バリアンスの評価は、計画からの逸脱が生じたその都度、または定期的に行い、速やかに原因を分析し対応を検討することが重要です。退院日まで待つのは適切ではありません。正しくは:計画からの逸脱(バリアンス)の評価は、逸脱が確認された時点で行います。選びやすい理由:治療の最終的な評価は退院時という考えから、バリアンスの評価もそのタイミングと考えやすい。混同注意:最終的な治療効果の評価と、途中経過における計画からの逸脱(バリアンス)の評価。
- 4. クリニカルパスは多職種連携を促進し、各専門職の役割を明確にするツールです。情報共有はむしろ強化され、効率的なコミュニケーションが可能になりますが、コミュニケーション自体が不要になるわけではありません。正しくは:多職種間の連携や情報交換を円滑に進めることができます。選びやすい理由:パスがあることで情報共有が簡素化されるため、コミュニケーションの量が減ると誤解する可能性がある。混同注意:パスによる情報共有の効率化と、コミュニケーションの不要化。
- 5. 正解。クリニカルパスは、標準化された治療計画を提供することで、医療の質を均一に保ち、安全かつ効率的なケアを実現します。これにより、患者は質の高いケアを享受できます。
国試ポイント
クリニカルパスの基本的な機能と目的(情報共有、質の維持・向上、多職種連携、バリアンス管理)について理解しているかを問う問題。
混同注意
パスによる効率化と、コミュニケーションの質や必要性の低下を混同する点。
次に同じ論点が出たら
今後、クリニカルパスがより多様な疾患や状況(例:慢性疾患管理、地域連携パス)でどのように活用されるか、またその際の課題(例:個別性の担保)について問われる可能性があります。
関連知識
医療計画、チーム医療、患者中心の医療、標準化、質の管理。