「安静時呼吸」、「深呼吸」、「徐々に深くなっていく呼吸」に伴う肺容量の変化を図に示す。⑤肺活量を示すのはどれか。

選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第109回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢・図は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整え、図は冊子から切り出しています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は5番
解説
肺活量は、最大吸気位から最大努力をして吐き出せる空気の最大量です。図中の⑤は、最大吸気位から最大呼気位までの全範囲を示しており、一回換気量、予備吸気量、予備呼気量の合計として、肺活量を正確に表しています。
選択肢ごとの解説
- 1. ①は1回の安静呼吸時の吸気量を示す一回換気量(約500mL)です。正しくは:一回換気量選びやすい理由:呼吸運動に関連する肺容量の指標であるため、混同しやすい。混同注意:安静呼吸と最大努力呼吸の区別が曖昧な場合に誤って選ばれやすい。
- 2. ②は安静呼気位から最大努力で吐き出せる空気の量を示す予備呼気量です。正しくは:予備呼気量選びやすい理由:肺活量の一部であるため、選択肢として考慮される可能性がある。混同注意:肺活量全体と、その構成要素の一つである予備呼気量との区別が不明瞭な場合に誤って選ばれる。
- 3. ③は安静吸気位から最大努力で吸い込める空気の量を示す予備吸気量です。正しくは:予備吸気量選びやすい理由:肺活量の一部であるため、選択肢として考慮される可能性がある。混同注意:肺活量全体と、その構成要素の一つである予備吸気量との区別が不明瞭な場合に誤って選ばれる。
- 4. ④は最大呼気努力後も肺内に残る空気の量を示す残気量です。肺活量には含まれません。正しくは:残気量選びやすい理由:肺の容量を示す指標の一つであるため、肺活量と混同しやすい。混同注意:残気量が肺活量に含まれないことを理解していない場合に誤って選ばれやすい。
- 5. 正解。⑤は最大吸気位から最大呼気位までで測定される空気の量であり、一回換気量、予備吸気量、予備呼気量の合計に相当し、肺活量を示しています。正しくは:この選択肢は正しい。選びやすい理由:他の呼吸関連容量と区別できれば正答にたどり着ける。混同注意:個々の肺容量とその合計である肺活量の関係性を理解していない場合に、他の選択肢と混同される可能性がある。
国試ポイント
肺の基本的な容量と換気量に関する知識が問われています。特に、一回換気量、予備吸気量、予備呼気量、残気量、そしてこれらの合計である肺活量や機能的残気量、全肺気量といった用語と、それらが図上のどの部分に対応するかを正確に理解しておくことが重要です。図を読み解く能力も必要とされます。
混同注意
一回換気量、予備吸気量、予備呼気量などの個々の肺容量と、それらを合計した肺活量や全肺気量を混同しやすいです。また、残気量が肺活量に含まれない点も間違いやすいポイントです。
次に同じ論点が出たら
肺活量の測定方法や、それが疾患によってどのように変化するか(例:閉塞性肺疾患での肺活量低下、拘束性肺疾患での肺活量低下)についても学習を深めると良いでしょう。
関連知識
肺容量には、一回換気量(VT)、予備吸気量(IRV)、予備呼気量(ERV)、残気量(RV)があります。これらを組み合わせたものが肺気量であり、肺活量(VC = VT + IRV + ERV)、機能的残気量(FRC = ERV + RV)、全肺気量(TLC = VC + RV)などが挙げられます。これらの定義と、それぞれが呼吸機能検査でどのように測定されるかを理解しておくことが重要です。