()の組織を還流した血液は心臓に戻る前に肝臓を通過する。()に入るのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第109回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
小腸で吸収された栄養素は、門脈を介して肝臓に運ばれ、そこで代謝・解毒などの処理を受けた後に全身循環へと送られます。この経路は肝門脈循環と呼ばれ、消化管からの血液が心臓に戻る前に肝臓を通過するという特徴があります。
選択肢ごとの解説
- 1. 舌から還流する血液は、内頸静脈を経て上大静脈から心臓へ直接戻り、肝臓を通過しません。正しくは:舌から還流する血液は、内頸静脈から心臓へ直接戻ります。選びやすい理由:上部消化管の一部と誤解する可能性がありますが、舌は直接的な消化吸収には関与せず、肝門脈系とは異なる経路をたどります。混同注意:肝門脈循環の範囲を理解していないと、頭頚部の血管も肝臓を経由すると誤認する可能性があります。
- 2. 食道からの血液は、主に奇静脈系や半奇静脈系を経て上大静脈から心臓に戻ります。ただし、下部食道の一部は胃の静脈と吻合し、門脈系に入ることもありますが、設問全体としての「肝臓を通過する」臓器としては適切ではありません。正しくは:食道からの血液は、主に奇静脈系を経て心臓へ戻ります。選びやすい理由:消化管の一部であるため、肝臓と関連があるように思えるかもしれません。しかし、食道の主な静脈路は全身循環へ直接つながっています。混同注意:食道静脈瘤などの知識から門脈圧亢進症との関連を連想し、食道全体の血液が肝臓を通過すると誤解する可能性があります。
- 3. 正解。小腸で吸収された栄養素を含む血液は、上腸間膜静脈、脾静脈、下腸間膜静脈が合流してできる門脈を介して、まず肝臓へと運ばれます。肝臓で処理された後、肝静脈を経て下大静脈から心臓に戻ります。これは肝門脈系と呼ばれる循環経路です。
- 4. 腎臓で濾過された血液は、腎静脈を経て下大静脈から直接心臓へ戻り、肝臓を通過しません。正しくは:腎臓からの血液は、腎静脈から心臓へ直接戻ります。選びやすい理由:腎臓も重要な臓器であるため、肝臓と何らかの関連があるように感じるかもしれませんが、血液循環経路は異なります。混同注意:体内の各臓器からの血液循環経路の特定を誤ると、腎臓も肝門脈系の一部と誤解する可能性があります。
- 5. 下肢からの血液は、大腿静脈、外腸骨静脈、総腸骨静脈を経て下大静脈から直接心臓へ戻り、肝臓を通過しません。正しくは:下肢からの血液は、下大静脈から心臓へ直接戻ります。選びやすい理由:全身の血液循環の一部ではありますが、肝門脈系とは直接関連がありません。混同注意:全身循環と肝門脈循環の区別がついていないと、どの部位の血液も同じ経路を通ると誤認する可能性があります。
国試ポイント
肝門脈系の解剖学的知識と、各臓器からの血液還流経路の理解が問われています。特に、消化管からの血液が心臓に戻る前に肝臓を通過するという特徴を把握しているかが重要です。
混同注意
全身循環と肝門脈循環の区別が曖昧だと、他の選択肢も肝臓を経由すると誤解する可能性があります。特に消化器系の臓器(食道など)と混同しやすいです。
次に同じ論点が出たら
肝臓の役割、特に門脈循環における意義をさらに深掘りし、肝機能障害が全身に与える影響を理解する。
関連知識
門脈の構成(上腸間膜静脈、下腸間膜静脈、脾静脈)、肝臓の機能(代謝、解毒、胆汁生成)、門脈圧亢進症。