学童期の肥満について正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第106回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
学童期の肥満は、成人期の肥満に移行する強力な予測因子であり、生活習慣病のリスクを高めることが知られています。そのため、小児期からの適切な介入が非常に重要となります。
選択肢ごとの解説
- 1. 肥満傾向児の定義は、性別・年齢別の肥満度曲線において、肥満度が+20%以上の児童を指します。肥満度30%以上は高度肥満と判断される基準の一つですが、肥満傾向児全体の定義ではありません。正しくは:肥満傾向児は、肥満度が+20%以上の児童と定義される。選びやすい理由:肥満度を用いた定義である点は正しいが、具体的な数値が異なるため誤り。混同注意:「肥満度」という言葉が共通しているため、具体的な数値の記憶が曖昧だと迷いやすい。
- 2. 一般的に、学童期の肥満傾向児の割合は、低学年よりも高学年の方が増加する傾向にあります。これは、生活習慣の変化や運動量の減少などが影響していると考えられます。正しくは:肥満傾向児は高学年より低学年が少ない(または高学年に多い)。選びやすい理由:低学年と高学年の比較という形式は正しいが、内容が逆であるため誤り。混同注意:学年が上がるにつれて体格が大きくなるため、肥満傾向も増えると考えれば判断しやすいが、直感的に低学年のほうが「ぽっちゃり」な子が多いイメージと混同する可能性がある。
- 3. 文部科学省の学校保健統計調査によると、肥満傾向児の出現率は、男子の方が女子よりも高い傾向が示されています。特に高学年になるとその差が顕著になります。正しくは:肥満傾向児は男子より女子が少ない(または男子に多い)。選びやすい理由:男女差に言及している点は正しいが、内容が逆であるため誤り。混同注意:性差があるという点は正しいが、どちらが多いかを正確に覚えていないと迷いやすい。一般的な体格差のイメージと混同する可能性がある。
- 4. 正解。学童期の肥満は、成人期の肥満に移行するリスクが高いことが多くの研究で示されています。小児期に脂肪細胞の数が増加すると、成人期に体重を減らすのが難しくなるため、早期からの介入が重要です。選びやすい理由:最も基本的な知識であり、疑う余地が少ない。混同注意:他の選択肢が定義や統計的な傾向について問うているため、基本的な予後に関する知識として適切であると判断しやすい。
国試ポイント
学童期の肥満に関する基本的な疫学的知識、定義、そして長期的な健康への影響について理解しているかが問われる問題です。
混同注意
各選択肢が「定義」「傾向」「予後」といった異なる側面から肥満について問うているため、それぞれの正確な知識が求められます。特に定義や統計値は曖昧になりやすいポイントです。
次に同じ論点が出たら
学童期の肥満に対する具体的な看護介入や保健指導の内容について問われる可能性もあります。
関連知識
肥満度算出方法(カウプ指数、ローレル指数、BMI)、小児肥満の合併症(高血圧、糖尿病、脂質異常症、脂肪肝など)、小児期からの健康教育の重要性。