シリンジポンプを使用する際に生じるサイフォニング現象の原因はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第114回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
サイフォニング現象は、シリンジポンプの使用中に、点滴刺入部がシリンジポンプ本体よりも低い位置にある場合に、サイフォンの原理により薬液が意図せず持続的に流出してしまう現象です。これは重力による液体の移動が主な原因となります。
選択肢ごとの解説
- 1. バッテリー残量の低下はシリンジポンプの作動停止や誤作動の原因にはなりますが、サイフォニング現象の直接的な原因ではありません。正しくは:この選択肢はサイフォニング現象の直接的な原因とは関係ありません。選びやすい理由:バッテリー残量は機器の安全性に関わるため、関連があるように思えるかもしれませんが、現象の物理的機序とは異なります。混同注意:バッテリー残量不足は機器の機能不全を引き起こしますが、サイフォニングは物理的な現象です。
- 2. 輸液ラインへの血液の逆流は、針の閉塞やルートの屈曲などによって起こる現象であり、サイフォニングの直接的な原因ではありません。正しくは:血液の逆流はサイフォニング現象の直接的な原因ではありません。選びやすい理由:輸液ラインのトラブルとして想起されやすいため、関連があるように見えるかもしれません。混同注意:血液逆流は薬剤投与の障害となりますが、サイフォニングのような重力による流体移動とは異なります。
- 3. 輸液ラインへの大量の空気混入はエア塞栓症のリスクを高めますが、サイフォニング現象の直接的な原因ではありません。正しくは:輸液ライン内の空気はサイフォニング現象の直接的な原因ではありません。選びやすい理由:空気の混入も輸液管理における重要な問題であるため、関連があるように思えるかもしれません。混同注意:空気混入は危険な状態ですが、サイフォニング現象は主に重力によって液体が意図せず流出する現象です。
- 4. 正解。サイフォニング現象は、シリンジポンプが停止しているにも関わらず、輸液ラインの先端(刺入部)がシリンジ本体よりも低い位置にある場合に、液体の重力によって薬液が意図せず流出し続ける現象です。この高低差が原因となります。正しくは:この選択肢はサイフォニング現象の直接的な原因を正確に示しています。選びやすい理由:物理的な要因であるため、正解として選びやすいです。混同注意:重力による液体の移動という物理法則に基づいた現象です。
国試ポイント
シリンジポンプの安全な使用法と合併症の予防に関する知識が問われています。特に、サイフォニング現象は重力による物理的な作用で生じるため、体位やポンプの設置位置に注意を払う必要があります。
混同注意
シリンジポンプ関連のトラブルとして、閉塞、エア混入、バッテリー切れなどがありますが、サイフォニング現象は高低差と重力に起因する特殊な現象であることを理解しておく必要があります。
次に同じ論点が出たら
サイフォニング現象が起こった場合の看護師の初期対応や、予防のための具体的な実践方法についてさらに検討する。
関連知識
サイフォニング現象の予防策としては、シリンジポンプを患者よりも低い位置に設置しない、逆流防止弁を使用する、輸液ラインのクランプを確実に行うなどが挙げられます。