うっ血乳頭が出現するのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第114回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
うっ血乳頭は、頭蓋内圧亢進の主要な兆候の一つです。頭蓋内圧が上昇すると、脳脊髄液が視神経鞘に沿って流れ込み、視神経乳頭が浮腫を起こし、うっ血した状態となります。
選択肢ごとの解説
- 1. 舌の悪性腫瘍(舌癌)は、主に口腔内の局所病変であり、直接的なうっ血乳頭の原因とはなりません。舌癌の症状は、舌のしこり、痛み、出血などが中心です。正しくは:舌の悪性腫瘍選びやすい理由:局所的な病変が全身症状に繋がると誤解する可能性。混同注意:舌癌と他の全身疾患との関連性について混乱する。
- 2. 血液の希薄化(貧血)は、酸素運搬能力の低下を引き起こしますが、眼底のうっ血乳頭を直接引き起こす病態ではありません。貧血の症状は、倦怠感、めまい、顔色不良などが中心です。正しくは:血液の希薄化選びやすい理由:貧血が全身の循環に影響を与えるため、視神経にも影響があると推測する可能性。混同注意:貧血が視力障害を引き起こす別の病態(虚血性視神経症など)と混同する。
- 3. 肝臓へ入る血管の圧力上昇(門脈圧亢進)は、食道静脈瘤や腹水などの消化器症状を引き起こす病態であり、眼底のうっ血乳頭を直接引き起こす原因ではありません。正しくは:肝臓へ入る血管の圧力上昇選びやすい理由:圧亢進という言葉から、全身の様々な部位に影響があると誤解する可能性。混同注意:門脈圧亢進と脳圧亢進を混同する。
- 4. 正解。頭蓋内の圧力増加(頭蓋内圧亢進)は、脳脊髄液の循環障害や脳腫瘍などによって引き起こされます。この圧の上昇が視神経の鞘を通じて眼窩内にも伝わり、視神経乳頭が浮腫を起こしてうっ血乳頭として観察されます。正しくは:頭蓋内の圧力増加
国試ポイント
うっ血乳頭は、頭蓋内圧亢進の客観的な徴候として非常に重要です。看護師は、うっ血乳頭の出現が疑われる患者に対して、速やかに医師への報告と適切な観察を行う必要があります。関連する症状として、頭痛、嘔吐、意識レベルの変化なども頭蓋内圧亢進の兆候です。
混同注意
視神経炎と混同しやすいが、視神経炎は視力低下や眼痛が主症状であり、通常は片側性で乳頭浮腫も軽度または正常乳頭であることが多い。うっ血乳頭は通常両側性で、初期には視力低下はみられにくい。
次に同じ論点が出たら
うっ血乳頭が発見された場合、緊急性が高い病態であるため、神経学的評価(意識レベル、瞳孔、運動機能)と頭部画像検査(CT、MRI)の実施が急務となる。
関連知識
頭蓋内圧亢進の原因疾患(脳腫瘍、脳出血、髄膜炎、水頭症など)、頭蓋内圧亢進の他の症状(クッシング現象:高血圧、徐脈、呼吸不整など)。