嚥下障害を評価する改訂水飲みテストで正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第114回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
改訂水飲みテストは、少量の水(3mL)を嚥下させ、その後の呼吸状態、嚥下音、むせの有無、声の変化などを観察することで、嚥下機能、特に誤嚥のリスクを評価します。呼吸状態の確認は、誤嚥によって気道に水が入った際の咳込みや呼吸困難の有無を判断するために不可欠です。
選択肢ごとの解説
- 1. 改訂水飲みテストにおける嚥下後の観察は、一般的に30秒間行われます。10秒間では、誤嚥による症状(咳込み、呼吸困難など)や嚥下後の声の変化を十分に観察できない可能性があります。正しくは:嚥下後の観察は30秒間行う。選びやすい理由:他の簡易的なスクリーニングテストの中には観察時間が短いものもあり、混同しやすいです。混同注意:簡易嚥下機能検査における他の観察項目や、RSSTの測定時間など。
- 2. 正解。改訂水飲みテストでは、嚥下後に咳込みがないか、呼吸に異常がないかを確認することが重要な評価項目です。これは、誤嚥の有無や程度を判断するために不可欠な観察点です。選びやすい理由:嚥下機能評価において、呼吸状態の確認は常識的かつ重要な項目であるため、正しいと判断しやすいです。
- 3. 改訂水飲みテストは、水を嚥下させた後の『嚥下反射の有無』や『嚥下後の状態』を主に評価するものであり、嚥下反射が起こるまでの口腔期の準備段階を詳細に評価するものではありません。口腔期の評価には、口唇閉鎖不全や舌の動きの観察などが別途必要となります。正しくは:嚥下反射が起こった後の状態を主に評価する。選びやすい理由:嚥下機能評価全体を網羅的に捉えようとすると、準備段階の評価も含まれると考えがちです。混同注意:嚥下機能全体の評価項目、特に口腔期・咽頭期の評価を混同しやすいです。
- 4. 改訂水飲みテストでは、少量の水(通常は3mL)を用いて嚥下能力を評価します。80mLという多量の水分を用いるのは、多量嚥下テストなど、別の目的で行われるテストです。多量の水は誤嚥のリスクが高まるため、スクリーニング検査では通常使用しません。正しくは:3mLの水分を用いて嚥下能力を評価する。選びやすい理由:一般的な飲水量を想像すると80mLが妥当に思えるかもしれませんが、嚥下機能評価のテストとしては多すぎます。混同注意:通常の飲水量の基準や、多量嚥下テストのプロトコル。
国試ポイント
改訂水飲みテストの手順と評価項目を正確に覚えることが重要です。特に、嚥下後の呼吸状態、嚥下音、むせ、声質の変化などの観察ポイントを理解する必要があります。
混同注意
通常の水飲みテストや反復唾液嚥下テスト(RSST)と混同しやすいですが、改訂水飲みテストは、より詳細な評価項目と客観的なスコアリングシステムを備えています。嚥下造影検査(VF)や嚥下内視鏡検査(VE)といった器械的検査とは異なり、簡便なスクリーニング検査として位置づけられます。
次に同じ論点が出たら
嚥下機能評価に関する問題が出た場合、各テストの実施方法、評価項目、および目的(特に誤嚥リスクの評価)に注目して判断します。特に、水飲みテストの種類ごとの違いを把握することが重要です。
関連知識
嚥下機能評価には、他にも問診(既往歴、現在の症状)、摂食状況の観察、反復唾液嚥下テスト(RSST)、フードテスト(ゼリー、プリンなど)、嚥下造影検査(VF)、嚥下内視鏡検査(VE)などがあります。それぞれのテストの目的と評価項目を理解しておく必要があります。