骨折時の直達牽引の説明で正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第115回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
直達牽引は、文字通り「直接骨に達して牽引する」方法であり、骨に直接鋼線やピンを刺入し、その介して牽引力を加えます。これにより、皮膚の損傷や循環障害などのリスクを避けつつ、より強力で安定した牽引が可能です。
選択肢ごとの解説
- 1. 開放骨折では、感染リスクを考慮しつつも、骨片の位置を整えるために直達牽引が選択されることがあります。必ずしも禁忌ではありません。正しくは:開放骨折の場合でも、感染予防策を講じながら適用されることがあります。選びやすい理由:感染リスクが高い開放骨折では、外から牽引する方法が避けられると誤解しやすいため。混同注意:感染リスクの高い状態での処置全般に対する誤った認識。
- 2. 直達牽引は直接骨にピンやワイヤーを挿入するため、介達牽引(皮膚を介する)よりもはるかに強い牽引力を骨に直接伝えることができます。正しくは:介達牽引と比較して、より強力な牽引力を骨に直接加えることができます。選びやすい理由:直接的な侵襲があるため、慎重な力加減が必要となり、結果的に弱いと錯覚する可能性があるため。混同注意:牽引力の強さと侵襲性の関係について混同しやすい。
- 3. 正解。直達牽引は、骨折した骨の近位または遠位の骨に鋼線(Kirschner鋼線など)やピンを刺入し、これに直接重錘を取り付けて牽引を行う方法です。これにより、強力かつ安定した牽引力を得られます。
- 4. 弾性包帯の巻き直しは、主に介達牽引(皮膚牽引)において、皮膚の状態確認や圧迫の調整のために行われます。直達牽引では、直接骨に装置が固定されているため、弾性包帯の巻き直しは牽引の主目的ではありません。正しくは:この処置は、主に介達牽引において行われます。選びやすい理由:一般的な骨折後の処置として包帯の巻き直しがあるため、牽引方法に関わらず必要だと誤解しやすい。混同注意:直達牽引と介達牽引の看護ケア内容について混同しやすい。
国試ポイント
直達牽引と介達牽引の原理、適応、看護のポイント(特にそれぞれのメリット・デメリットや合併症)が頻繁に問われます。牽引方法ごとの特徴を明確に区別して理解しているかが重要です。
混同注意
介達牽引(皮膚牽引)との違い。介達牽引は皮膚を介して牽引するため、皮膚トラブル(水疱、潰瘍)や牽引力の限界が問題となる。
次に同じ論点が出たら
次回同じ論点が出た場合、直達牽引と介達牽引それぞれの具体的な適用部位、起こりうる合併症とその看護、牽引期間中の患者の日常生活援助について問われる可能性が高い。
関連知識
直達牽引の合併症:ピン部位の感染、神経・血管損傷。介達牽引の合併症:皮膚トラブル、神経麻痺、循環障害。各牽引法の適応症例(例:大腿骨骨折におけるベッド上牽引、小児の大腿骨骨折など)。牽引看護における観察項目(皮膚の状態、循環、神経、疼痛、牽引方向・荷重の維持)。