高齢者の医療の確保に関する法律の内容で正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第113回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
後期高齢者医療制度は、国民健康保険や被用者保険と同様に、医療機関での診療、薬剤の処方、手術、入院、訪問看護など、必要な医療サービス全般について給付を行います。給付の範囲や内容は、基本的に現役世代の医療保険制度と同等です。
選択肢ごとの解説
- 1. 後期高齢者医療制度における医療給付の保険者は、都道府県ごとの後期高齢者医療広域連合です。市町村は広域連合が行う事務の一部を代行していますが、給付の実施主体ではありません。正しくは:医療サービスの提供は後期高齢者医療広域連合が実施します。選びやすい理由:医療制度において市町村が窓口になるケースがあるため、身近な自治体が給付も行うと誤解しやすいです。混同注意:市町村が国民健康保険の保険者であることや、後期高齢者医療保険料の徴収事務を行うことと混同しやすいです。
- 2. 後期高齢者医療制度における医療費の自己負担割合は、所得に応じて1割、2割、または3割のいずれかです。一律ではありません。正しくは:高齢者は所得に応じて1割、2割、または3割の医療費を自己負担します。選びやすい理由:以前は75歳以上は原則1割負担であったため、その知識が残っていると誤って選びやすいです。また、高齢者は自己負担が低いという漠然としたイメージも誤解を招きます。混同注意:制度改正前の知識や、70歳以上75歳未満の現役並み所得者の負担割合などと混同しやすいです。
- 3. この法律で定められているのは、メタボリックシンドロームの予防・改善を目的とした特定健康診査および特定保健指導であり、がん検診は含まれません。がん検診は別の制度や法律に基づき実施されます。正しくは:40歳以上75歳未満の被保険者とその被扶養者に対して特定健康診査および特定保健指導を実施します。選びやすい理由:40歳以上という年齢設定が特定健診の開始年齢と同じであるため、一部のキーワードが合致していることで正しく見えやすいです。健康診断の一環としてがん検診が行われることもあるためです。混同注意:特定健診と、一般的な健康診断やがん検診を混同しやすいです。対象年齢が似ているため、内容も同じと誤解しやすいです。
- 4. 正解。後期高齢者医療制度は、現役世代の医療保険(国民健康保険や被用者保険など)と同様に、療養の給付、入院時食事療養費、訪問看護療養費など、幅広い医療サービスを提供します。給付内容は基本的に同等です。
国試ポイント
「高齢者の医療の確保に関する法律」は、特定健診・特定保健指導と後期高齢者医療制度の根拠法であることを理解しているか、特に後期高齢者医療制度の「保険者」「対象者」「自己負担割合」「給付内容」について正しく理解しているかが問われます。他の医療保険制度(国民健康保険など)との比較もよく出題されるポイントです。
混同注意
高齢者医療制度(特に後期高齢者医療制度)の保険者、財源、自己負担割合、給付内容、そして特定健診・特定保健指導の対象年齢や内容を、他の健康診査や制度と混同しやすい点に注意が必要です。また、市町村と後期高齢者医療広域連合の役割の違いや、制度改正前の自己負担割合の知識も混同の元となります。
次に同じ論点が出たら
次に同じ論点が出題された場合、後期高齢者医療制度の対象者(75歳以上または65歳以上で一定の障害がある者)、財源構成(公費、現役世代からの支援金、後期高齢者の保険料)、後期高齢者医療広域連合の具体的な役割、特定健診・特定保健指導の具体的な健診項目や保健指導の内容をより詳しく確認することが求められます。
関連知識
「高齢者の医療の確保に関する法律」の目的と全体像、後期高齢者医療制度の仕組み(対象者、保険者、財源、給付、自己負担)、特定健康診査・特定保健指導の仕組み(対象者、目的、内容)、国民健康保険制度や健康保険制度の給付内容について理解しておくことが重要です。