死の三徴候に基づいて観察するのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第107回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
死の三徴候は、心拍停止、呼吸停止、そして瞳孔散大および対光反射の消失です。これらの徴候は、生物学的死亡の最も基本的な指標として用いられます。対光反射の消失は脳幹機能の停止を意味し、死亡の確認において極めて重要な所見です。
選択肢ごとの解説
- 1. 腹壁反射は、腹部の皮膚を刺激した際に腹筋が収縮する反射であり、意識レベルや脊髄機能の一部を評価するために用いられますが、死の三徴候の確認には直接関係ありません。正しくは:死の三徴候の観察項目ではない。選びやすい理由:反射という点で誤解を招くかもしれない。混同注意:反射全般と死の判定の関連性を混同する可能性がある。
- 2. 輻輳反射は、近くの物を見る際に両眼が内側に寄る反応であり、眼球運動や脳幹機能の一部を評価しますが、死の三徴候の直接的な確認項目ではありません。正しくは:死の三徴候の観察項目ではない。選びやすい理由:眼の反射であるため、対光反射と混同する可能性がある。混同注意:瞳孔の反応と眼球運動の反応を混同する可能性がある。
- 3. 正解。対光反射の消失は、脳幹機能の停止を示唆する重要な兆候であり、死の三徴候(心拍停止、呼吸停止、瞳孔散大・対光反射消失)の一つとして確認されます。瞳孔が散大し、光刺激に反応しない状態は、脳死を含む死亡の判定基準の一つです。正しくは:対光反射の消失は、脳死判定を含む死亡確認の重要な要素である。選びやすい理由:他の反射も意識レベルの指標となるため、慎重な判断が必要。混同注意:他の反射との区別が曖昧な場合、選択を誤る可能性がある。
- 4. 深部腱反射(膝蓋腱反射など)は、筋肉の伸展によって起こる反射であり、脊髄神経や末梢神経、筋肉の状態を評価するために用いられますが、死の三徴候の確認には直接関係ありません。正しくは:死の三徴候の観察項目ではない。選びやすい理由:身体の反応であるため、反射の消失と結びつけやすいかもしれない。混同注意:脳幹反射と脊髄反射の区別がついていない場合、選択を誤る可能性がある。
国試ポイント
死の三徴候に関する基本的な知識と、それぞれの徴候を評価するための具体的な観察項目を理解しているかが問われています。特に瞳孔に関する反射は重要です。
混同注意
様々な反射の種類と、それぞれが評価する身体機能、そして死亡確認における重要性の違いを混同しないように注意が必要です。
次に同じ論点が出たら
死亡確認を行う際の、他の身体所見(心音・呼吸音の消失、脈拍の触知不可など)との総合的な判断の重要性。
関連知識
脳死判定基準、JCS(Japan Coma Scale)、GCS(Glasgow Coma Scale)などの意識レベル評価スケール、心肺蘇生法の開始基準と中止基準。