日本で用いているDENVERⅡ(デンバー発達判定法)で6か月児の90 %ができるのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第109回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
デンバー発達判定法において、寝返りは生後6ヶ月の乳児の約90%が達成する粗大運動の発達項目です。この時期の主要な身体発達の指標となります。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。生後6ヶ月の乳児の多くは、寝返りができるようになっています。デンバー発達判定法でもこの時期の重要な発達指標とされています。
- 2. 積み木を両手で持ち替える動作は、一般的に生後6ヶ月以降、7〜8ヶ月頃から見られるようになることが多いです。6ヶ月児の90%が達成する項目ではありません。正しくは:積み木を両手で持ち替えるのは、生後7〜8ヶ月頃からの発達課題です。選びやすい理由:手を使った遊びが盛んになる時期なので、できると思う人もいるかもしれません。混同注意:おもちゃを片手から片手へ移すような動作と混同しやすいかもしれません。
- 3. 喃語(「あー」「うー」といった声)は生後4〜6ヶ月頃から見られますが、「喃語様のおしゃべり(バブリングに近い多音節の喃語)」はもう少し後の、7〜8ヶ月頃に90%が達成する項目です。6ヶ月児の90%という基準では、まだ早い段階です。正しくは:喃語様のおしゃべりは、一般的に生後7〜8ヶ月頃に90%が達成します。選びやすい理由:喃語自体は6ヶ月頃から盛んになるため、この選択肢が正しいと感じる人もいるかもしれません。混同注意:単音節の喃語(cooing)と、多音節の喃語(babbling)の区別がつきにくいと誤答しやすいです。
- 4. 自分で食べ物を口へ運ぶ動作(手づかみ食べなど)は、一般的に離乳食が進む生後9ヶ月頃から本格的に見られ始める発達段階です。生後6ヶ月ではまだ難しいとされています。正しくは:自分で食べ物を口へ運ぶのは、生後9ヶ月頃から見られる発達課題です。選びやすい理由:離乳食が始まる時期なので、食べ物への関心が高いことから選びたくなるかもしれません。混同注意:食べ物に手を伸ばす動作と、実際に口へ運ぶ動作とを混同しやすいです。
国試ポイント
デンバー発達判定法における各月齢の発達指標(特に90%達成の目安)を理解しているかが問われています。粗大運動、微細運動、言語、社会性の主要な項目を月齢ごとに把握しておくことが重要です。
混同注意
各発達項目の出現時期や達成時期が類似しているため、細かい月齢の基準を混同しやすいです。特に喃語の発達段階や、手の器用さの発達段階などが紛らわしい場合があります。
次に同じ論点が出たら
今後同様の問題が出た場合、デンバー発達判定法や他の発達評価スケールにおける、各月齢(特に3ヶ月、6ヶ月、9ヶ月、1歳など区切りの良い時期)の具体的な発達指標(特に90%達成項目)を問う問題が出ると予想されます。発達の遅れの早期発見という観点から、看護師はこれらの知識を正確に覚えておく必要があります。
関連知識
デンバー発達判定法の4つの領域(粗大運動、微細運動・適応、言語、個人-社会)ごとの発達目安、および各領域の代表的な発達項目について。発達の個人差の理解。