QOLを評価する項目で最も重要なのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第107回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
QOL(Quality of Life:生活の質)の評価において、最も本質的で重要な視点は、本人が自身の生活状態に対して抱く主観的な満足感や充実感です。これは、単に身体的な健康状態や経済状況といった客観的な指標だけでなく、個人の価値観や幸福感、尊厳などが総合的に反映されるためです。
選択肢ごとの解説
- 1. 高度医療の受療は、必ずしも本人のQOLが高いことを意味しません。本人の価値観や苦痛を伴う場合もあります。正しくは:高度医療の受療自体がQOLの評価基準ではなく、それが本人の満足感や生活の質の向上に寄与するかどうかが重要です。選びやすい理由:医療の進歩は生活の質の向上に繋がるという一般的な認識から、魅力的に見えるかもしれません。混同注意:客観的な医療水準と主観的な生活の質の満足度を混同しやすいです。
- 2. 正解。QOL(Quality of Life)は、客観的な状況だけでなく、本人がその生活をどう感じ、どの程度満足しているかという主観的な側面を最も重視します。
- 3. 乳児死亡率は、社会全体の保健水準や公衆衛生指標の一部ではありますが、個人のQOLを直接評価する項目ではありません。正しくは:乳児死亡率はQOLではなく、公衆衛生や国家レベルの保健指標として用いられます。選びやすい理由:社会全体の健康状態が良いことは個人の生活の質にも影響するという関連性から、選びたくなるかもしれません。混同注意:個人のQOL評価と集団の健康指標を混同しやすいです。
- 4. 生存期間の延長は重要な要素ですが、それが苦痛を伴う延命であれば、必ずしもQOLが高いとは言えません。期間だけでなく、その質が重要です。正しくは:生存期間の長さだけでなく、その期間における本人の身体的・精神的・社会的な満足度がQOLの評価において重要です。選びやすい理由:長生きすること自体が良いことだという一般的な価値観から、正しい選択肢に見えるかもしれません。混同注意:生命の量(生存期間)と生命の質(QOL)を混同しやすいです。
国試ポイント
QOLの概念理解、特に主観的な側面を重視するという点が問われています。客観的な指標や延命のみに囚われず、本人の主体性を尊重する視点が重要です。
混同注意
生存期間の延長(量的側面)と生活の質の向上(質的側面)、客観的な健康指標と主観的な満足度。
次に同じ論点が出たら
次にQOLが問われた場合は、対象者の『主観的な価値観』や『本人が何を大切にしているか』に注目し、それを尊重する選択肢が正しいと判断します。また、客観的指標や治療の有無とQOLを直接結びつける選択肢は慎重に検討します。
関連知識
QOLの多面性(身体的、精神的、社会的、経済的、スピリチュアルな側面)、QOL評価尺度の種類(SF-36、EuroQolなど)、アドバンス・ケア・プランニング(ACP)におけるQOLの重要性。