原始反射はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第107回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
原始反射は、新生児期に特有に見られ、中枢神経系の成熟とともに消失する反射の総称です。手掌把握反射は新生児期に顕著にみられ、生後4~6ヶ月頃に消失する代表的な原始反射です。他の選択肢は、発達に伴って出現し、生涯にわたって持続したり、乳幼児期以降に消失したりする姿勢反射や平衡反応であり、原始反射とは区別されます。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。手掌把握反射は、新生児期に現れ、生後数か月で消失する原始反射の一つです。手のひらに刺激を与えると指が握りこむ動きを示します。
- 2. 視性立ち直り反射は、生後2か月から出現し、生涯にわたって維持される姿勢反射(立ち直り反射)の一つであり、原始反射ではありません。視覚情報に基づいて頭部を正中に保つための反射です。正しくは:視性立ち直り反射は、新生児にはみられない成熟した反射です。原始反射に分類されるのは、新生児期に特異的にみられる反射です。選びやすい理由:「反射」という言葉が含まれるため、反射の一種として誤って選んでしまう可能性があります。混同注意:原始反射と姿勢反射(立ち直り反射)の区別が曖昧だと混同しやすいです。
- 3. パラシュート反射は、生後8~9か月頃に出現し、生涯にわたって維持される姿勢反射(防御伸展反応)の一つであり、原始反射ではありません。転倒しそうになった際に腕を伸ばして体を支えようとする反応です。正しくは:パラシュート反射は、新生児にはみられない成熟した反射です。原始反射に分類されるのは、新生児期に特異的にみられる反射です。選びやすい理由:「反射」という言葉が含まれ、かつ乳児期の成長と関連する反応であるため、原始反射と誤解する可能性があります。混同注意:原始反射と成熟した姿勢反射・平衡反応との区別が曖昧だと混同しやすいです。
- 4. ランドー反射は、生後4か月から9か月頃に出現し、1~2歳で消失する姿勢反射(平衡反応)の一つであり、原始反射ではありません。腹臥位で抱いたときに頭部と下肢が伸展する反射です。正しくは:ランドー反射は、新生児にはみられない成熟した反射です。原始反射に分類されるのは、新生児期に特異的にみられる反射です。選びやすい理由:乳児期に出現する反射であるため、原始反射と誤解する可能性があります。混同注意:原始反射と成熟した姿勢反射・平衡反応との区別が曖昧だと混同しやすいです。
国試ポイント
この問題は、原始反射の具体的な種類と、それが新生児期特有の反射であるという基本的な知識を問うものです。原始反射と、それ以外の発達に伴い出現・維持される反射(姿勢反射、平衡反応など)を正確に区別できるかどうかが重要です。
混同注意
原始反射(例:モロー反射、吸啜反射、探索反射、手掌把握反射、足底把握反射、非対称性緊張性頸反射、ギャラント反射、自動歩行)と、発達に伴って出現する姿勢反射・平衡反応(例:立ち直り反射、パラシュート反射、ランドー反射)は混同しやすいです。特に、反射という言葉がつくもの全般を原始反射と捉えてしまう誤解に注意が必要です。
次に同じ論点が出たら
次に類似の問題が出た場合、主要な原始反射の種類と、その出現・消失時期、および姿勢反射や平衡反応との明確な違いに焦点を当てて判断します。特に、問題文に「新生児にみられる一時的な反射」というキーワードがある場合、原始反射の可能性が高いと考えます。
関連知識
原始反射は中枢神経系の機能評価において重要な指標となります。消失すべき時期を過ぎても残存したり、出現すべき時期に出現しなかったりする場合、神経系の異常が疑われることがあります。また、各反射の出現時期と消失時期、それが担う役割(例:吸啜反射は栄養摂取)も理解しておく必要があります。