インドメタシン内服薬の禁忌はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第107回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
インドメタシンは非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の一種であり、プロスタグランジンの合成を阻害することで炎症や痛みを抑える効果があります。しかし、プロスタグランジンは胃粘膜保護作用も担っているため、NSAIDsの服用によって胃粘膜保護作用が低下し、消化性潰瘍を悪化させる可能性があります。したがって、消化性潰瘍の既往がある患者や現に消化性潰瘍を患っている患者には、インドメタシンの内服は禁忌とされています。
選択肢ごとの解説
- 1. インドメタシンは痛風発作の急性期治療に用いられることがあるため、禁忌ではありません。むしろ適応症の一つです。正しくは:インドメタシンは痛風発作の治療に用いられることがあります。選びやすい理由:痛風は関節の炎症を伴うため、NSAIDsが全て禁忌と誤解する可能性がある。混同注意:痛風と高尿酸血症の薬物治療を混同しやすい。インドメタシンは尿酸降下薬ではないが、炎症を抑える目的で用いられる。
- 2. 膀胱炎は細菌感染による炎症であり、インドメタシンの直接的な禁忌ではありません。ただし、発熱や疼痛に対して対症療法的に使用されることはありますが、根本治療には抗菌薬が必要です。正しくは:膀胱炎はインドメタシンの直接的な禁忌ではありません。選びやすい理由:炎症があるため、NSAIDsの使用に慎重になるべきだと考えるかもしれないが、禁忌ではない。混同注意:腎機能障害がインドメタシンの禁忌に関わる場合があるが、膀胱炎自体は通常、腎機能障害を直接引き起こさない。
- 3. 正解。インドメタシンを含むNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)は、胃や十二指腸のプロスタグランジン産生を抑制し、胃粘膜保護作用を低下させるため、消化性潰瘍を悪化させるリスクが高く、原則として禁忌です。正しくは:消化性潰瘍はインドメタシンを含むNSAIDsの重要な禁忌です。選びやすい理由:他の炎症性疾患(関節リウマチなど)への適応と混同し、消化器系の副作用を軽視する可能性がある。混同注意:NSAIDsによる消化器合併症(胃潰瘍、十二指腸潰瘍など)は、NSAIDsの最も一般的な副作用であり、禁忌や慎重投与の判断で非常に重要となる。
- 4. 関節リウマチは慢性的な炎症性疾患であり、インドメタシンは痛みや炎症を軽減するために使用されることがあります。禁忌ではなく、適応症の一つです。正しくは:関節リウマチはインドメタシンの適応症の一つです。選びやすい理由:NSAIDsの副作用を考慮し、慢性疾患への長期使用に不安を感じるかもしれないが、禁忌ではない。混同注意:疾患名から炎症をイメージし、治療薬として適当だと判断できるが、同時に長期使用に伴う副作用(特に消化器系)に注意が必要であることを忘れないようにする。
国試ポイント
非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の薬理作用と主な副作用、特に消化器系への影響に関する知識が問われています。NSAIDsがプロスタグランジン合成阻害薬であること、そしてプロスタグランジンが胃粘膜保護作用を持つことの理解が重要です。主な適応症と禁忌・慎重投与の薬剤に関する基礎知識は、看護師国家試験で頻繁に出題されます。
混同注意
NSAIDsの適応疾患(痛風、関節リウマチ)と禁忌(消化性潰瘍)を混同しやすい。炎症があるからといって、無条件にNSAIDsが使用できるわけではない点に注意が必要です。
次に同じ論点が出たら
患者の既往歴や併用薬を確認し、NSAIDsの使用が適切かどうかを判断する。特に消化性潰瘍の既往がある場合は、医師に報告し、代替薬の検討や消化器保護薬の併用を提案する。
関連知識
NSAIDsの副作用として、消化器症状(胃部不快感、吐き気、消化管出血など)のほか、腎機能障害、肝機能障害、喘息発作の誘発(アスピリン喘息)、血小板機能抑制などがあります。特に高齢者や腎機能が低下している患者、抗凝固薬を服用している患者では注意が必要です。プロトンポンプ阻害薬(PPI)やH2ブロッカーがNSAIDsによる消化性潰瘍予防のために併用されることもあります。