Fowler〈ファウラー〉位で食事を摂るときの姿勢で誤嚥を予防するのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第107回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
食事時の頸部前屈位は、嚥下時に喉頭蓋が閉鎖しやすくなり、食物が気管へ流入するのを防ぐ効果があります。これにより、誤嚥のリスクを軽減できます。
選択肢ごとの解説
- 1. 頸部側屈位は、食物が片側に偏って流れ、誤嚥のリスクを高める可能性があります。正しくは:食事中は頸部を前屈位に保つことが誤嚥予防に有効です。選びやすい理由:嚥下障害のある患者で、特定の咽頭機能障害により誤嚥を起こしにくい側へ傾ける体位が推奨される場合もありますが、一般的な誤嚥予防には適しません。混同注意:誤嚥しやすい方へ傾けるのは誤り、誤嚥しにくい方へ傾けることもあるという情報と混同しやすいです。
- 2. 正解。頸部を前屈させることで、喉頭蓋が閉鎖しやすくなり、気管への食物の流入を防ぎ、誤嚥の予防に繋がります。選びやすい理由:自然な姿勢と異なり、少し顎を引く意識が必要なため、不自然に感じるかもしれません。混同注意:普段の食事姿勢では無意識に前屈していることが多いため、改めて意識する必要がある点です。
- 3. 頸部後屈位は気道が開きやすくなり、食物が食道ではなく気管に入りやすくなるため、誤嚥のリスクを著しく高めます。正しくは:食事中は頸部を前屈位に保つことが誤嚥予防に有効です。選びやすい理由:食べ物を飲み込みやすいと感じる人がいるかもしれませんが、これは危険な姿勢です。混同注意:特に飲み込みにくいと感じる際に、無意識に顎を上げてしまうことがありますが、これは誤嚥を助長します。
- 4. 頸部回旋位は、嚥下時に食道の通路を狭めたり、特定の方向に食物を誘導したりする可能性があり、誤嚥のリスクを増加させる場合があります。一般的な誤嚥予防の姿勢ではありません。正しくは:食事中は頸部を前屈位に保つことが誤嚥予防に有効です。選びやすい理由:片側の嚥下機能が低下している場合に、機能の良い側へ頸部を回旋させることで嚥下を補助する治療的アプローチもありますが、一般的な予防法ではありません。混同注意:嚥下障害の治療として用いられる特別な体位と混同しやすいです。
国試ポイント
誤嚥予防のための正しい食事姿勢を理解しているかが問われます。特に、頸部の位置が嚥下機能に与える影響は重要です。
混同注意
誤嚥しやすい患者に対して、嚥下障害の種類に応じて頸部側屈や回旋といった治療的な体位が用いられることがありますが、一般的な誤嚥予防の原則は頸部前屈位である点です。
次に同じ論点が出たら
誤嚥を予防するための食事環境の整備、食事形態の調整、適切な食具の選択など、総合的な看護ケアについて判断できるか。
関連知識
嚥下反射、喉頭蓋の役割、ファウラー位の定義、嚥下障害時の食事介助、言語聴覚士による嚥下評価。