新鮮凍結血漿の説明で正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第114回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
新鮮凍結血漿(FFP)は、その有効成分である凝固因子の活性を保つために、融解温度と融解後の使用期限が厳しく定められています。30〜37℃の温水で急速に融解することで、凝固因子の失活を防ぎ、効果的な治療に繋がります。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。新鮮凍結血漿は凝固因子を保護するため、規定された適切な温度(通常30〜37℃)の温水中で急速に融解する必要があります。これにより凝固因子の活性低下を防ぎます。
- 2. 新鮮凍結血漿の輸血には、通常、血液製剤専用の輸血セット(フィルター付き)を使用します。輸液セットでは血栓や凝集塊を捕捉できない可能性があります。正しくは:輸血には、血液製剤専用の輸血セット(フィルター付き)を使用します。選びやすい理由:一般的な輸液と同じように考えてしまうと選択しがちです。混同注意:通常の点滴で用いる輸液セットと、血液製給専用の輸血セット。
- 3. 新鮮凍結血漿は、融解後速やかに(通常3時間以内、最大でも6時間以内とされていることが多い)使用を開始する必要があります。時間が経つと凝固因子の活性が低下します。正しくは:融解を完了したら、速やかに(通常3時間以内)輸血を開始します。選びやすい理由:他の薬剤や製剤で融解後に比較的長時間保存できるものがあるため、混同しやすいです。混同注意:他の血液製剤(例えば血小板製剤の有効期限)や、一部の薬剤の安定性。
- 4. 融解後の新鮮凍結血漿をすぐに使用しない場合でも、室温での保管は避けるべきです。凝固因子の活性低下や細菌増殖のリスクがあるため、融解後はできる限り速やかに使用し、やむを得ない場合は冷蔵(2~6℃)で一時的に保管しますが、それでも有効期限は非常に短いです。正しくは:融解後すぐに使用しない場合でも、室温での保管は適切ではありません。速やかに使用するか、やむを得ない場合は冷蔵(2~6℃)で一時的に保管し、いずれにしても短時間で使い切る必要があります。選びやすい理由:室温で保管可能な薬剤もあるため、血液製剤も同様に考えてしまう可能性があります。混同注意:常温で保管できる医薬品や輸液剤。
国試ポイント
新鮮凍結血漿の取り扱い(融解方法、保存条件、使用期限)に関する正確な知識が問われています。特に、凝固因子の活性保持という目的を理解しているかが重要です。
混同注意
他の血液製剤(赤血球、血小板)の取り扱い、または一般的な輸液製剤の取り扱い方法と混同しやすいため注意が必要です。
次に同じ論点が出たら
今後も血液製剤の取り扱い(特に温度管理と時間管理)は頻出することが予想されます。各製剤ごとの具体的な数値(温度、時間)を正確に覚えているか、その理由(有効成分の安定性)を理解しているかを確認しましょう。
関連知識
輸血製剤の種類とそれぞれの特徴、輸血の手順と注意点、凝固・線溶系に関する基礎知識。