左肘を固定するために三角巾を置く位置を図に示す。適切なのはどれか。
画像の選択肢を選ぶと答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第114回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢・図は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整え、図は冊子から切り出しています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
三角巾で肘を固定する際は、前腕が約90度に屈曲した状態を保持し、手の指先がわずかに持ち上がるように、三角巾の頂点が肘関節に当たるように配置することが重要です。これにより、上肢の重みが三角巾によって均等に支えられ、固定された肘関節への負担を最小限に抑えつつ、安定した状態で安静を保つことができます。また、肘頭を保護し、手関節と指の浮腫を予防する効果も期待できます。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。三角巾の頂点が左肘に当たり、前腕が約90度に屈曲しているように見える。手関節も適切に挙上されており、上肢全体を安定して支持できる理想的な位置である。選びやすい理由:上肢の適切な固定姿勢を直感的に示しているため、最も適切だと判断しやすい。混同注意:他の不適切な固定方法との区別が容易である。
- 2. 三角巾の頂点が体の中心側にあり、左肘を十分に覆えていないため、固定が不十分になる。前腕の安定性も確保されにくい。正しくは:三角巾の頂点を左肘に合わせ、前腕全体を適切に包み込むようにする。選びやすい理由:三角巾の広がりが大きいように見えるため、固定範囲が広いと錯覚しやすい。混同注意:三角巾の大きさに対する配置の重要性を認識していない場合。
- 3. 三角巾の頂点が左肘よりも内側(体幹側)に位置しており、肘関節の支持が不十分である。また、前腕が適切に屈曲しているように見えないため、安定した固定ができない。正しくは:三角巾の頂点を左肘に合わせ、前腕が90度程度に屈曲するように調整する。選びやすい理由:一見すると腕が支えられているように見えるが、肘の固定が甘い点を見落としやすい。混同注意:単に腕が三角巾に乗っていれば良いと考える場合。
- 4. 三角巾の頂点が左肘よりも外側(遠位側)に位置しており、肘関節を適切に固定できていない。また、前腕の固定範囲が狭く、安定性に欠ける。正しくは:三角巾の頂点を左肘に合わせ、前腕全体を十分に覆うように配置する。選びやすい理由:手関節の近くまで三角巾が届いているため、安定していると誤解しやすい。混同注意:肘関節の固定が主な目的であることを見落とし、手関節や前腕の支持を優先してしまう場合。
国試ポイント
三角巾による上肢固定の基本原則(肘関節の角度、三角巾の頂点位置)
混同注意
三角巾の巻き方は多様であり、単に腕を支えるだけでなく、特定の部位を圧迫したり、出血を止めたりする応急処置としても使用されるため、目的によって巻き方が異なることを理解することが重要です。
次に同じ論点が出たら
今後同様の問題が出題された場合、三角巾の頂点が固定すべき肘関節に適切に位置しているか、前腕が約90度に屈曲しているか、そして手関節がわずかに挙上されているかに着目して判断します。
関連知識
三角巾は骨折や脱臼、捻挫などの外傷時に上肢を固定するために用いられる。包帯法の一つであり、固定の目的(安静、疼痛緩和、再損傷防止)を達成するために適切な巻き方を習得する必要がある。指先のチアノーゼやしびれがないかなど、定期的な観察も重要。