一次救命処置〈BLS〉で回復体位はどれか。
画像の選択肢を選ぶと答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第114回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢・図は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整え、図は冊子から切り出しています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
選択肢2は、意識はあるが反応がない傷病者に対し、気道閉塞の予防、嘔吐物の誤嚥防止、体位の安定を目的とした回復体位を示しています。傷病者を横向きにし、顔を下に向けて顎を前方に突き出すことで、舌根沈下による気道閉塞を防ぎ、万一嘔吐しても重力で排出されやすくなります。上側の膝を曲げ、下側の腕を前に出すことで、安定性を保ちます。
選択肢ごとの解説
- 1. この体位は仰臥位であり、意識があるが反応がない傷病者に用いると、舌根沈下により気道閉塞を起こすリスクや、嘔吐した場合に誤嚥するリスクが高いです。正しくは:意識があるが反応がない場合は回復体位(選択肢2)にするべきです。心停止疑いの場合は仰臥位で胸骨圧迫を行う必要があります。選びやすい理由:傷病者を寝かせる基本的な姿勢であり、特に意識がない場合にCPRを始める体位と誤解されやすい。混同注意:心肺蘇生を行う際の体位。
- 2. 正解。横向きに寝かせ、下側の腕を前に出し、上側の膝を曲げることで、体位が安定し、舌根沈下を防ぎ、嘔吐物が排出されやすくなるため、意識があるが反応がない傷病者に最も適した回復体位です。選びやすい理由:回復体位の標準的な姿勢であり、適切な状況で選択されます。混同注意:特別な体位を要しない安静臥位。
- 3. この体位は下肢挙上体位であり、ショック状態の患者に用いられることがあります。回復体位の目的である気道確保や誤嚥防止には適していません。嘔吐した場合、誤嚥のリスクが高まります。正しくは:意識があるが反応がない場合は回復体位(選択肢2)にするべきです。選びやすい理由:ショック時に下肢挙上することで循環血液量を増やすという知識から、緊急時の対応として選んでしまいやすい。混同注意:ショック体位。
- 4. この体位は、頭部を高くした半坐位であり、呼吸困難の患者などに用いられる体位です。意識があるが反応がない傷病者には、舌根沈下や嘔吐時の誤嚥リスクが高い上に、体位の安定性に欠けます。正しくは:意識があるが反応がない場合は回復体位(選択肢2)にするべきです。選びやすい理由:呼吸が楽になる体位として、緊急時に良いと考えてしまう。混同注意:呼吸困難時の体位(ファウラー位など)。
国試ポイント
BLSにおける回復体位の目的と具体的な体位を理解しているか。
混同注意
気道確保体位(仰臥位で頭部後屈あご先挙上)と混同しやすいですが、回復体位は意識があるが反応のない患者で嘔吐による誤嚥を防ぐ目的があります。また、ショック体位(下肢挙上)とも異なります。
次に同じ論点が出たら
今後同論点が出た場合、傷病者の意識レベル(あり/なし、反応あり/なし)をまず確認し、適切な体位を選択する。
関連知識
回復体位の適応は「意識はあるが反応がない傷病者」。意識がない傷病者(心停止疑い)には、胸骨圧迫と人工呼吸を行うために仰臥位に保持する。意識がある傷病者は、本人が楽な体位を取らせる。