老年期にみられる身体的な変化はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第109回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
加齢とともに血管壁は硬化し、弾力性が失われます。これにより血管内腔が狭窄しやすくなり、血液を送り出す際の抵抗が増大するため、血管抵抗が増加します。これは高齢者の高血圧の主要な原因の一つです。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。加齢により動脈硬化が進み血管壁が硬くなるため、血管抵抗は増大します。これは高齢者の高血圧の一因となります。正しくは:この記述は正しいです。選びやすい理由:血管の弾性低下と血管抵抗の関連性を理解していない場合、誤解する可能性があります。混同注意:血管の弾性低下と血圧の関係について混同することがあります。
- 2. 加齢により消化管の運動機能は低下し、便秘や消化不良を起こしやすくなります。運動が亢進することはありません。正しくは:消化管の運動は低下する選びやすい理由:若年者と同じ消化機能が保たれると誤解する可能性があります。混同注意:消化管の機能全体が低下することと、特定の症状(例えば便秘)を混同することがあります。
- 3. 加齢により水晶体の弾力性は低下し、近くのものにピントを合わせる調節力が衰えます。これが老視(老眼)の原因です。弾力性が増大することはありません。正しくは:水晶体の弾力性は低下する選びやすい理由:視力低下の原因について正確な知識がない場合、誤って選択する可能性があります。混同注意:水晶体の透明度低下(白内障)と弾力性低下(老視)を混同することがあります。
- 4. メラトニンは睡眠を促すホルモンですが、加齢により分泌量は減少します。この減少は、高齢者の睡眠障害の一因と考えられています。正しくは:メラトニンの分泌量は減少する選びやすい理由:高齢者の睡眠障害がよく見られることから、それを補うためにメラトニンが増加すると誤解する可能性があります。混同注意:睡眠の質の低下と、その原因となるホルモン分泌の変化を混同することがあります。
国試ポイント
老年期における身体機能の生理的変化に関する基礎知識が問われています。特に、主要な臓器やシステムの機能がどのように変化するかを理解していることが重要です。
混同注意
高齢者の身体変化は多岐にわたるため、個々の機能低下と代償機能、あるいは疾患による変化と生理的変化を混同しないように注意が必要です。
次に同じ論点が出たら
老年看護学では、これらの生理的変化を踏まえた上で、日常生活活動(ADL)への影響や、それに対する個別的なケア、疾病予防、健康増進策を立案する能力が求められます。
関連知識
血管抵抗の増大は、心臓への負荷増大や血圧上昇につながり、動脈硬化、心疾患、脳血管疾患のリスクを高めます。消化管機能低下は便秘や栄養吸収障害に、水晶体弾性低下は老視に、メラトニン分泌減少は睡眠障害に関連します。