トリアージタッグ(別冊No. 1)を別に示す。待機的治療群となるトリアージタッグはどれか。

選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第113回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢・図は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整え、図は冊子から切り出しています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
災害時トリアージにおける待機的治療群は、緑タッグ(軽症群)に分類される傷病者です。これらの傷病者は、歩行が可能で、生命に危険がなく、基本的な処置や数日後の治療で十分に対応できる状態を指します。設問の選択肢③が、この緑タッグに該当すると考えられます。
選択肢ごとの解説
- 1. トリアージタッグ①は、通常、最優先治療が必要な「赤(重症群)」または「黒(死亡・不処置群)」を示す可能性が高い。待機的治療群ではない。正しくは:①が赤タッグであれば、生命の危機が差し迫っており、直ちに治療を要する状態である。黒タッグであれば、すでに死亡しているか、治療による救命が極めて困難な状態を示す。選びやすい理由:タッグの色や記号が具体的に示されていないため、一般的な認識で推測しやすいが、待機的治療群の定義とは異なる。混同注意:赤タッグ(最優先治療群)や黒タッグ(死亡・不処置群)と混同しやすい。待機的治療は生命の危機が差し迫っていない状態を指す。
- 2. トリアージタッグ②は、一般的に「黄(中等症群)」を示すことが多い。中等症群は治療の優先度は高いが、直ちに生命の危険があるわけではなく、数時間程度の猶予がある。待機的治療群はさらに優先度が低い。正しくは:②が黄タッグであれば、呼吸・循環が安定しており、数時間の観察や治療で対応可能な状態を示す。選びやすい理由:黄タッグも比較的猶予があるため、待機的治療と誤解しやすいが、待機的治療群はさらに優先度が低く、外来での処置や数日後の治療でも問題ないレベルを指す。混同注意:緑タッグ(軽症群)や、さらに重篤な赤タッグ(重症群)と混同しやすい。治療の緊急度の違いを正確に理解する必要がある。
- 3. 正解。トリアージタッグ③は、一般的に「緑(軽症群)」を示し、待機的治療群に分類される。この群の傷病者は、歩行可能で生命に危険がなく、数時間から数日後に治療を開始しても問題ないと判断される。正しくは:この選択肢は正しい。混同注意:他の色分けされたタッグ(赤、黄)と混同しやすいが、緑タッグが最も軽症であり、待機的な処置で十分であることを理解しておく必要がある。
- 4. トリアージタッグ④は、通常、災害現場などでのトリアージにおいて「黒(死亡・不処置群)」を示すことが多い。待機的治療の対象にはならない。正しくは:④が黒タッグであれば、すでに死亡しているか、生命兆候がなく、治療を施しても救命が不可能と判断される状態を示す。選びやすい理由:タッグの色が具体的に示されていないため、一般的な知識がないと判断が難しい。しかし、待機的治療とは明確に異なる。混同注意:赤タッグ(最優先治療群)や、緊急度の高い他のタッグと混同しやすい。黒タッグは治療をしないという判断なので、待機的治療とは全く異なる概念である。
国試ポイント
災害時のトリアージにおけるタッグの分類(色と意味、優先度)を正確に理解しているかが問われています。特に、各色のタッグが示す病態や治療の緊急度を把握することが重要です。
混同注意
各トリアージタッグの色(赤、黄、緑、黒)とその緊急度や処置内容が混同されやすいです。特に、黄タッグ(中等症)と緑タッグ(軽症)の区別が曖昧になりがちです。
次に同じ論点が出たら
次回同じ論点が出た場合、各タッグの色と対応する症状の具体的な例、あるいは治療の優先順位を問う設問が出題される可能性があります。また、小児や妊産婦など特定の対象者におけるトリアージ基準の違いも確認が必要です。
関連知識
START法(Simple Triage and Rapid Treatment)やJumpSTART法といった具体的なトリアージ方法、各タッグの具体的な判断基準、災害看護における看護師の役割、災害サイクルにおける各段階での看護活動。