骨髄抑制が出現するのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第108回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
抗癌薬は、細胞分裂が盛んながん細胞だけでなく、正常な細胞(特に骨髄の造血幹細胞、消化管粘膜細胞、毛母細胞など)にも作用するため、骨髄抑制(貧血、白血球減少、血小板減少など)、消化器症状、脱毛などの副作用が高頻度で出現します。骨髄抑制は感染症のリスクを高めるため、特に注意が必要です。
選択肢ごとの解説
- 1. 麻薬の主な副作用は、呼吸抑制、便秘、吐き気、嘔吐などであり、骨髄抑制は一般的ではありません。正しくは:麻薬の主な副作用は呼吸抑制、便秘、吐き気、嘔吐、眠気などです。選びやすい理由:強力な薬剤であるため、骨髄抑制のような重篤な副作用を連想しやすいかもしれません。混同注意:鎮痛作用や精神作用を持つ他の薬物と混同されやすいですが、作用機序が異なります。
- 2. 利尿薬は体内の水分や電解質の排泄を促進する薬であり、骨髄抑制は主な副作用ではありません。主な副作用は電解質異常、脱水、血圧低下などです。正しくは:利尿薬の主な副作用は電解質異常(特に低カリウム血症)、脱水、低血圧、腎機能低下などです。選びやすい理由:循環器系の疾患などで広範に用いられるため、様々な副作用を連想しやすいかもしれませんが、骨髄抑制は稀です。混同注意:降圧薬や心不全治療薬など、他の循環器系薬剤の副作用と混同されることがあります。
- 3. 正解。抗癌薬は癌細胞の増殖を抑制するために、細胞分裂が活発な細胞全般に作用します。骨髄は血液細胞を産生する場所であり、造血幹細胞も活発に分裂するため、抗癌薬の影響を受けやすく、骨髄抑制(白血球減少、貧血、血小板減少など)は主要な副作用の一つです。
- 4. 強心薬は心臓の収縮力を高める薬剤であり、主な副作用は不整脈、消化器症状(吐き気、嘔吐)などですが、骨髄抑制は一般的ではありません。正しくは:強心薬の主な副作用は不整脈、吐き気、嘔吐、食欲不振、視覚異常などです。選びやすい理由:心臓に直接作用する強力な薬剤であるため、重篤な副作用を連想しやすいですが、骨髄抑制は特徴的な副作用ではありません。混同注意:血圧や心拍数に影響を与える他の循環器系薬剤と混同されることがあります。
国試ポイント
薬剤の主要な副作用に関する知識が問われています。特に、抗癌薬の骨髄抑制は国家試験で頻出の重要事項です。各薬剤の作用機序と主な副作用を関連付けて理解しているかが試されます。
混同注意
一般的な副作用と、特定の薬剤に特異的な重篤な副作用を混同しやすいです。例えば、吐き気や倦怠感など多くの薬剤で見られる副作用と、骨髄抑制のように特定の薬剤群で特に注意すべき副作用の区別が重要です。
次に同じ論点が出たら
この論点が出題された場合、他の薬剤群(例:免疫抑制薬、抗リウマチ薬)や、骨髄抑制以外の重要な副作用(例:腎障害、肝障害、アナフィラキシーショック)についても問われる可能性が高いです。また、骨髄抑制時の具体的な看護ケアも頻出です。
関連知識
骨髄抑制が起こった際の看護のポイント(感染予防、出血傾向の観察、貧血に対するケアなど)、副作用出現時の薬物調整、支持療法についても関連付けて学習すると良いでしょう。また、他の薬剤(免疫抑制薬、一部の抗生物質など)でも骨髄抑制が起こる場合がありますが、最も代表的なのは抗癌薬です。