感染症の潜伏期間で最も長いのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第108回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
結核はマイコバクテリウム・ツベロクローシスによって引き起こされる感染症で、感染から発症までの潜伏期間が数か月から数十年と非常に長いのが特徴です。他の選択肢の感染症と比較して圧倒的に長い潜伏期間を持ちます。
選択肢ごとの解説
- 1. インフルエンザの潜伏期間は通常1〜3日と短いです。急性期の症状が早く現れます。正しくは:インフルエンザの潜伏期間は1〜3日程度です。選びやすい理由:一般的なウイルス感染症であり、潜伏期間が比較的長いと感じる人もいるかもしれませんが、他の選択肢に比べると短いです。混同注意:他の急性ウイルス性疾患の潜伏期間と混同しやすいです。
- 2. 正解。結核の潜伏期間は数か月から数十年と非常に長く、感染から発症までかなりの時間を要することが特徴です。正しくは:正解です。結核の潜伏期間は数か月から数十年と最も長いです。選びやすい理由:潜伏期間が長い疾患として知られていますが、具体的な期間の把握が求められます。混同注意:初期感染(一次結核)と再活性化(二次結核)による発症のタイミングが異なる点が、理解を複雑にすることがあります。
- 3. ノロウイルス性胃腸炎の潜伏期間は通常24〜48時間(1〜2日)と非常に短いです。食中毒などで急速に症状が現れます。正しくは:ノロウイルス性胃腸炎の潜伏期間は1〜2日程度です。選びやすい理由:非常に感染力が強く、集団発生しやすい特徴がありますが、潜伏期間は短いです。混同注意:他の食中毒の原因菌(例:サルモネラ菌、O-157など)の潜伏期間と混同しやすいです。
- 4. 流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)の潜伏期間は通常2〜3週間(14〜21日)とされています。比較的長いですが、結核ほどではありません。正しくは:流行性耳下腺炎の潜伏期間は2〜3週間程度です。選びやすい理由:麻疹や風疹など他の小児期のウイルス感染症と同様に、ある程度の潜伏期間があるため、長く感じるかもしれません。混同注意:他の小児期の感染症(麻疹、風疹、水痘など)の潜伏期間と混同しやすいです。
国試ポイント
主要な感染症の潜伏期間を正確に把握しているか、特に期間が長いものや短いものを比較して理解しているかが問われています。
混同注意
インフルエンザ、ノロウイルス性胃腸炎のような急性期の感染症の潜伏期間と、流行性耳下腺炎のような小児期の感染症、そして結核のような慢性的な経過をたどる感染症の潜伏期間の違いを混同しやすいです。
次に同じ論点が出たら
今後同様の論点が出た場合、各感染症の主要な病原体、感染経路、臨床症状、治療法、予防策(ワクチンなど)を含めた総合的な知識が問われる可能性があります。
関連知識
麻疹の潜伏期間(約10〜12日)、風疹の潜伏期間(約16〜18日)、水痘の潜伏期間(約10〜21日)。また、HIV感染症の無症状期(数年〜10年以上)も潜伏期間が長い疾患として挙げられますが、一般的な感染症の潜伏期間とはやや異なる概念で問われることが多いです。