医療提供の理念、病院・診療所等の医療を提供する場所、その管理のあり方を定めたのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第108回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
医療法は、医療提供の理念や体制、医療機関の設置・管理について包括的に定めている法律です。医療の質の向上、医療の安全確保、地域医療の確保など、国民の健康を守るための基盤を形成します。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。医療法は、医療提供体制の確立や医療機関の管理・運営に関する基本的な事項を定めています。これには、医療提供の理念、病院・診療所等の開設・管理、医療従事者の配置基準などが含まれます。
- 2. 医師法は、医師の資格、業務内容、倫理規定などを定めていますが、医療提供体制や病院の管理については直接規定していません。正しくは:医師法は、医師の免許、試験、業務、義務などを規定しています。選びやすい理由:医師が医療を提供する主体であるため、関連が深いと誤解しやすい。混同注意:医療法と医師法の役割を混同しやすい。医療法は『医療提供の場と仕組み』、医師法は『医師という個人』に焦点を当てています。
- 3. 健康保険法は、医療費の給付や保険料の徴収など、医療保険制度について定めており、医療提供の理念や病院の管理とは直接関係ありません。正しくは:健康保険法は、医療費の負担に関する国民皆保険制度について規定しています。選びやすい理由:医療と密接に関わる法律であるため、正解に感じられることがある。混同注意:医療の『提供』に関する法と、医療の『費用』に関する法を混同しやすい。
- 4. 保健師助産師看護師法は、保健師、助産師、看護師の資格、業務、義務などを定めていますが、医療提供体制や病院の管理については直接規定していません。正しくは:保健師助産師看護師法は、保健師、助産師、看護師の免許、試験、業務、義務などを規定しています。選びやすい理由:看護師が医療現場で働く主要な職種であるため、関連が深いと誤解しやすい。混同注意:医師法と同様に、医療法との役割を混同しやすい。保健師助産師看護師法は『特定の医療従事者個人』に焦点を当てています。
国試ポイント
医療関連の主要な法律の名称と、それぞれが定める主要な内容を正確に理解しているかを問う問題です。特に、医療提供体制の根幹をなす『医療法』の役割が重要視されます。
混同注意
各医療関連法の目的と範囲を混同しやすい。例えば、医師個人の業務を定める『医師法』と、医療機関全体の仕組みを定める『医療法』の違いは頻繁に問われます。
次に同じ論点が出たら
今後同様の問題が出た場合、各法律が『誰(どの職種)』に焦点を当てているのか、それとも『何(医療の仕組みや施設)』に焦点を当てているのかを区別することが重要です。特に『医療法』は医療全体の基盤をなすため、その守備範囲を正確に把握しておく必要があります。
関連知識
医療計画、地域医療連携推進法人、特定機能病院、地域医療支援病院などの概念も医療法に基づいて規定されています。また、医療安全管理体制や診療録の管理なども医療法の範疇です。