地域包括ケアシステムにおける支援のあり方で、「互助」を示すのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第108回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
地域包括ケアシステムにおける『互助』とは、近隣住民やボランティア団体など、地域住民同士が自発的に助け合う活動を指します。選択肢4は、住民ボランティアが支援を必要とする住民のためにごみ出しを手伝うという、まさに制度化されていない地域の中での支え合いを示しており、『互助』の定義に最も合致します。他の選択肢は、それぞれ『公助』、『自助』、『共助』に分類されます。
選択肢ごとの解説
- 1. 生活保護は公的な制度であり、自助努力や地域の互助では対応できない場合に国が最終的に保障する「公助」に分類されます。正しくは:生活保護の受給は『公助』である。選びやすい理由:高齢者の困りごとを解決する支援という点では共通するが、財源と実施主体が異なるため互助ではない。混同注意:『公助』と混同しやすい。
- 2. 個人の健康管理活動であり、他者からの支援や地域住民間の助け合いを伴わないため「自助」に分類されます。正しくは:自主的な健康管理は『自助』である。選びやすい理由:地域住民というキーワードがあるため地域活動と誤解しやすいが、個人行動である。混同注意:『自助』と混同しやすい。
- 3. 介護保険サービスは、社会保険制度に基づいて提供される公的なサービスであり、「共助」または「公助」に該当します。特に共助の側面が強いです。正しくは:介護保険サービスの利用は『共助』または『公助』である。選びやすい理由:困っている人がサービスを受けるという点では支援だが、制度に基づいたサービスであり互助ではない。混同注意:『共助』や『公助』と混同しやすい。
- 4. 正解。これは、地域住民同士が自発的に助け合う活動であり、地域包括ケアシステムにおける「互助」の典型的な例です。制度に縛られず、地域のつながりの中で行われる支え合いを指します。正しくは:住民同士が自発的に助け合う活動は『互助』である。
国試ポイント
地域包括ケアシステムの構成要素である『自助・互助・共助・公助』の定義とその具体例を正確に理解しているかを問う問題です。それぞれの概念が示す範囲と、具体的な活動がどれに該当するかを識別する能力が求められます。
混同注意
『互助』と『共助』や『公助』が混同されやすい。『共助』は制度(介護保険、医療保険など)に基づく助け合いであり、不特定多数が加入する保険制度が典型。『互助』はより限定的な地域や集団内での自発的な助け合い。
次に同じ論点が出たら
今後も、地域包括ケアシステムの理念や構成要素、具体的なサービスの分類(特に自助・互助・共助・公助)が問われる可能性が高いです。特に、それぞれの支援形態の定義と、具体的な地域活動やサービスがどの区分に該当するかを判断できるかが重要となります。
関連知識
地域包括ケアシステムは、住み慣れた地域で自分らしい生活を最期まで続けられるよう、医療・介護・予防・住まい・生活支援を一体的に提供するシステムです。その実現には、自助・互助・共助・公助の4つの支援形態が適切に組み合わされることが重要です。それぞれの概念を具体的なサービスや活動と紐付けて理解することが、地域看護における重要な知識となります。