老年期の加齢に伴う生殖器および生殖機能の変化で正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第107回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
加齢により女性ホルモンであるエストロゲンの分泌が減少するため、腟壁は薄くなり、乾燥しやすくなります。これは萎縮性腟炎のリスクを高め、性交痛などの原因となることがあります。
選択肢ごとの解説
- 1. 加齢により卵巣は縮小し、機能が低下します。閉経後はさらに萎縮が進みます。正しくは:卵巣が萎縮する。選びやすい理由:加齢に伴い機能が変化することは理解できるが、肥大ではなく萎縮である点に注意が必要。混同注意:他の臓器の肥大と混同しやすい。
- 2. 正解。加齢により女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が減少するため、腟壁は薄くなり、乾燥しやすくなります。これにより弾力性が失われ、性交痛の原因となることがあります。選びやすい理由:直接的な症状ではないため見過ごしがちだが、生理的な変化として正しい。混同注意:子宮や卵巣の機能変化に比べて、腟壁の変化が軽視されがち。
- 3. 男性の場合、加齢により精子の数や運動率は低下しますが、精子が完全に消失することはありません。生殖能力は低下しますが、生涯にわたって精子形成は継続されます。正しくは:精液中の精子の数や運動率が低下する。選びやすい理由:生殖機能の低下という点では正しいが、「なくなる」という極端な表現が誤り。混同注意:女性の閉経と混同し、男性も生殖能力を完全に失うと誤解しやすい。
- 4. 男性の場合、加齢とともにテストステロンの分泌量は徐々に減少します。これは男性更年期症状の原因となることがあります。正しくは:男性はテストステロンが減少する。選びやすい理由:性ホルモンの変化は起こるが、増加ではなく減少である点が誤り。混同注意:ホルモン分泌の変化全般と混同しやすい。
国試ポイント
老年期の生理的変化、特に生殖器系の変化について問う問題です。女性ホルモンの減少がもたらす影響や、男性の生殖機能の変化について正確な知識が求められます。極端な表現(『なくなる』『増加する』など)には注意が必要です。
混同注意
女性の生殖機能の完全な停止(閉経)と、男性の生殖機能の低下を混同しがちです。また、ホルモン分泌の変化についても、増加か減少かを正確に覚える必要があります。
次に同じ論点が出たら
これらの生理的変化が日常生活に与える影響や、それに対する看護援助について考察する問題が考えられます。
関連知識
老年期のホルモンバランスの変化、更年期障害(女性・男性)、萎縮性腟炎、骨粗鬆症、尿失禁。