糖尿病の合併症のうち、健康日本21(第二次)の目標に含まれるのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第107回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
「健康日本21(第二次)」では、糖尿病の合併症に関する具体的な目標として、「糖尿病に起因する人工透析の新規導入患者数を減少させる」ことが挙げられています。糖尿病性腎症は、人工透析導入の最大の原因であるため、この目標と直接的に関連しています。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。「健康日本21(第二次)」では、糖尿病患者の人工透析への新規移行を減少させることを具体的な目標の一つとしています。腎症は透析導入の主要な原因であるため、この目標と直接関連しています。
- 2. 糖尿病患者は免疫機能の低下により感染症にかかりやすいですが、「健康日本21(第二次)」の主要目標として具体的な数値目標は設定されていません。正しくは:感染症は糖尿病の合併症の一つですが、健康日本21第二次では直接的な目標項目にはなっていません。選びやすい理由:糖尿病患者のQOLを大きく低下させる要因であるため、重要視されそうに感じるかもしれません。混同注意:血糖コントロールの重要性全般と混同しやすいですが、特定の合併症の抑制として目標化されているかどうかがポイントです。
- 3. 網膜症は糖尿病の重要な合併症の一つですが、「健康日本21(第二次)」で具体的な数値目標が設定されているのは、透析新規導入減少(腎症)と、脳卒中および心筋梗塞による死亡率減少です。正しくは:網膜症は糖尿病の三大合併症の一つですが、健康日本21第二次の目標項目としては明示されていません。選びやすい理由:三大合併症の一つであり、失明の原因となるため、目標とされやすいと考えるかもしれません。混同注意:他の糖尿病の重篤な合併症、特に腎症と混同しやすいです。どちらも生活の質に大きく影響しますが、目標項目は異なります。
- 4. 神経障害は糖尿病の合併症の一つですが、「健康日本21(第二次)」の目標には直接含まれていません。正しくは:神経障害は糖尿病の三大合併症の一つですが、健康日本21第二次の目標項目としては明示されていません。選びやすい理由:三大合併症の一つであり、足病変やQOLの低下に繋がるため、重要視されそうに感じるかもしれません。混同注意:三大合併症の重要性と、公衆衛生上の特定目標の違いを混同しやすいです。
- 5. 糖尿病による血行障害(特に下肢動脈疾患など)は重要な合併症ですが、「健康日本21(第二次)」では具体的な目標として脳卒中や心筋梗塞による死亡率減少が挙げられており、個別の血行障害そのものに対する目標は明示されていません。正しくは:血行障害は糖尿病の合併症で、足病変や心血管疾患の原因となりますが、健康日本21第二次では特定の目標項目としては直接明記されていません。選びやすい理由:足病変や心臓病に繋がるため、重篤な合併症として目標とされそうに感じるかもしれません。混同注意:心血管疾患全体の予防目標と、個別の末梢血行障害の抑制目標を混同しやすいです。
国試ポイント
糖尿病の主要な合併症と、国の健康増進計画である「健康日本21(第二次)」で具体的な数値目標として掲げられている項目とを正確に結びつけられるか問われています。特に、糖尿病性腎症と透析導入の関連は頻出の知識です。
混同注意
糖尿病の三大合併症(腎症、網膜症、神経障害)は重要ですが、その全てが「健康日本21(第二次)」の具体的な数値目標になっているわけではない点。目標は国の施策の優先順位に基づいているため、一般的な合併症の重要性とは区別して覚える必要があります。
次に同じ論点が出たら
次回同じ論点が出た場合、健康日本21(第二次)の他の生活習慣病関連目標(例:脳卒中・心筋梗塞死亡率減少、適正体重の維持、喫煙率減少など)も確認し、特定の疾病や合併症に対する目標がどこまで具体的に設定されているかを問われる可能性があります。
関連知識
健康日本21(第二次)の目標項目、糖尿病の三大合併症、糖尿病の治療目標と管理、糖尿病性腎症の病期分類と治療。