チアノーゼで増加しているのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第108回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
チアノーゼは、血液中の酸素飽和度が低下し、酸素を結合していない還元ヘモグロビンが一定量(通常5g/dL)以上になったときに、皮膚や粘膜が青紫色に見える状態を指します。したがって、還元ヘモグロビンの増加が直接的な原因となります。
選択肢ごとの解説
- 1. チアノーゼは、酸素が少ない状態を示すため、血中酸素分圧は低下しています。正しくは:チアノーゼでは血中酸素分圧は低下します。選びやすい理由:「分圧」という専門用語から、何らかのガス成分の変動があることは連想できますが、酸素分圧は増加ではなく減少します。混同注意:酸素分圧と二酸化炭素分圧のどちらがチアノーゼに関与するか、またその増減の方向性で混同しやすいです。
- 2. 正解。チアノーゼは、血液中の酸素飽和度が低下し、酸素と結合していない(還元状態の)ヘモグロビンが増加することで生じる、皮膚や粘膜の青紫色変色です。還元ヘモグロビンが一定量(通常5g/dL以上)を超えると肉眼的に確認できます。
- 3. 酸化ヘモグロビンは酸素と結合したヘモグロビンであり、チアノーゼの状態では減少しています。正しくは:チアノーゼでは酸化ヘモグロビンは減少します。選びやすい理由:ヘモグロビン自体が酸素運搬に関わるため、ヘモグロビン関連の選択肢は正しく見えるかもしれませんが、酸化ヘモグロビンは酸素が多い状態を示します。混同注意:酸化ヘモグロビンと還元ヘモグロビンのどちらがチアノーゼの原因となるかで混同しやすいです。
- 4. チアノーゼの原因は主に酸素飽和度の低下であり、二酸化炭素分圧の増加は呼吸性アシドーシスなど他の病態と関連しますが、直接的なチアノーゼの原因ではありません。ただし、重度の呼吸不全では酸素分圧低下と同時に二酸化炭素分圧も上昇することはあります。正しくは:チアノーゼの直接の原因は酸素不足による還元ヘモグロビンの増加であり、血中二酸化炭素分圧は直接的な指標ではありません。選びやすい理由:呼吸器系の問題や血液ガスの異常と関連するため、一見正しく見える可能性があります。混同注意:チアノーゼが呼吸器疾患と関連することから、酸素分圧と二酸化炭素分圧の区別が曖昧になりやすいです。
国試ポイント
チアノーゼの病態生理学的機序、特に還元ヘモグロビンと酸素飽和度の関係を正確に理解しているかを問う問題です。基本的な生化学的知識と臨床症状との関連付けが重要です。
混同注意
チアノーゼの原因が、単なる低酸素血症と還元ヘモグロビンの増加という、より具体的な分子レベルでの機序との区別が曖昧になることがあります。また、酸素分圧や二酸化炭素分圧といった血液ガスデータとの関連性も混同しやすい点です。
次に同じ論点が出たら
この論点が再度出題される場合、チアノーゼの種類(中心性・末梢性)とそれぞれの原因、あるいはチアノーゼ以外の皮膚や粘膜の色調変化(黄疸、蒼白など)との鑑別を問われる可能性があります。また、チアノーゼの観察部位や、緊急性のあるチアノーゼの対応についても確認が必要です。
関連知識
ヘモグロビンの酸素結合・解離曲線、酸素飽和度、血液ガス分析(PaO2、PaCO2)、中心性チアノーゼと末梢性チアノーゼの違い、メトヘモグロビン血症など。